いっきに学び直す世界史 第2巻【西洋史/近世・近代】

〈現代世界の源流がわかる知識編〉

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大久間 慶四郎原著/佐藤 優企画・監修・解説/山岸 良二編集/平山 顕執筆/馬場 晴美執筆
2025年8月1日 発売
定価 2,200円(税込)
ISBN:9784492062241 / サイズ:A5/並/306

伝説の学習参考書『大学への世界史の要点』が、最新情報+全面改訂で「読みやすく」「わかりやすく」再登場!

佐藤優氏が40年以上、たえず読み返してきた「座右の書」であり「最高の基本書」であり「伝説の学習参考書」。
あの『大学への世界史の要点』の構成をもとに、読みやすく完全リライト。最新情報を加筆して新登場!

【特色1】「ストーリー」だから理解しやすい
・歴史の「流れ」を意識して、全編を通して新たに執筆
・個々の歴史事象だけでなく、「歴史の動き」がわかり「通史」が身につく

【特色2】「最新情報」に全面改訂
・執筆者が全編チェックし、「半世紀の歴史学の成果」を反映して新たに執筆
・「最新の内容」を盛り込んで原著を完全リニューアル

【特色3】「使える知識」が身につく
・通史からこぼれた民衆の歴史や事件の話題は〈深掘り解説〉〈教養コラム〉に満載、全90項目
・本物の教養として、社交にも即使える知識が身につく

さらに、豊富な「参考」解説と、「新規の図説・地図・写真」を大幅追加

各章の冒頭には、佐藤優氏と執筆者との読みどころ対談(全30ページ)を収録!
章ごとの注目ポイントから、現代につながる歴史の読み解き方、世界史学習の方法、「トランプ政権」「親ガチャ」「ChatGPT」まで、縦横に語り尽くします。

《きちんと説明できますか?》
◎「ウェストファリア条約」が作った現在の国際秩序
  ──なぜ「近代の始まり」か、理由まで説明できますか?
◎「イギリス革命」「アメリカ独立革命」「フランス革命」
  ──「始まり方」「経緯」が全然違う!「民主主義」3つの歴史
◎ロシアは250年前からウクライナを狙い続けていた
  ──エカチェリーナ2世は「南下政策」を、なぜ進めた?

《現下の国際情勢を読み解く際に役立つ情報の宝庫》
〈本書は、ビジネスパーソンにとって役に立つ。
最近でも、ユダヤ人の歴史とイスラエル建国の経緯(バルフォア宣言やフサイン= マクマホン協定)、イランの近代史について、本書の原著の記述を読み返すことが多い。
2025年6月13日に始まったイスラエルによるイラン攻撃の背景を理解する際にも、その背景となる重要な知識を入手することができる。
ヨーロッパの近世・近代は、西欧で「普遍」とされる、現在の西欧的価値観の基盤がつくられた時期であり、その歴史を知る意義は今を生きる我々にとっても大きい。
現代人にとって必須の世界史の基礎知識をいっきに学び直すため、本書を存分に活用してほしい。〉
(佐藤優氏「本書を強く推薦する」より)

歴史ファンにも、いちから学び直すビジネスパーソンにも、いまいちばん面白く、役に立つ世界史の本です!

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概要

伝説の学習参考書『大学への世界史の要点』全面改訂! 第2巻は現代世界の源流がわかる知識編!

目次

本書を強く推薦する 佐藤優

第1章 近世ヨーロッパ世界の形成
佐藤優 特別対談「キリスト教を知ることで現代世界が見えてくる」
1 ルネサンス
(1)イタリアのルネサンス
(2)他の諸国のルネサンス
(3)科学と技術の発達
2 ヨーロッパ世界の拡大
(1)インド航路の発見
(2)アメリカ大陸「発見」
(3)地理上の発見の影響

3 宗教改革
(1)宗教改革の先駆者たち
(2)ルターの宗教改革
(3)カルヴァンの宗教改革
(4)イギリスの宗教改革
(5)対抗宗教改革

第2章 主権国家体制の形成
佐藤優 特別対談「主権国家体制の歴史から学ぶ平和外交」
1 主権国家体制の成立
(1)主権国家体制
(2)スペインとオランダ ほか
2 17~18世紀のヨーロッパ文化
(1)バロックの美術・音楽・文学
(2)科学と哲学
(3)政治・経済思想

第3章 市民革命と産業革命──ヨーロッパ近代国家の発達①
佐藤優 特別対談「フランス革命も産業革命も「歴史は繰り返す」」
1 イギリス革命
(1)市民革命前のイギリス
(2)国王と議会の対立
(3)ピューリタン革命と共和政 ほか
2 アメリカ独立革命
(1)13植民地
(2)重商主義と独立戦争
(3)アメリカ合衆国の成立
3 フランス革命とナポレオン
(1)革命前のフランス
(2)フランス革命
(3)フランス第一共和政
(4)ナポレオンの登場 
4 産業革命
(1)イギリスの産業革命の要因
(2)イギリス産業革命の展開
(3)諸国の産業革命

第4章 自由主義と国民主義──ヨーロッパ近代国家の発達②
佐藤優 特別対談「近世・近代史からは現代社会の構造が見える」
1 自由主義運動の進展
(1)ウィーン体制の成立
(2)ラテンアメリカの独立
(3)フランス七月革命
(4)イギリスの自由主義改革
(5)社会主義思想の誕生 ほか
2 国民国家の発展
(1)イタリアの統一
(2)ドイツの統一
(3)ビスマルク外交の展開 ほか
3 アメリカ合衆国の統一
(1)領土拡大と民主主義の発展
(2)アメリカの奴隷問題と南北戦争
4 ロシア帝国と東方問題
(1)ロシアと東方問題
(2)ロシアの改革
(3)バルカン諸国の発展
(4)北欧三国の発展
5 ヨーロッパ18~19世紀の文化
(1)文学・美術・音楽
(2)哲学・思想
(3)社会科学・史学
(4)自然科学

著者プロフィール

大久間 慶四郎  【原著】
おおくま けいしろう

1928年生まれ。東京大学人文科学研究科西洋史学修士課程修了。独協高等学校教諭、駿台予備校講師、豊橋技術科学大学教授を歴任。その間、ボン大学(ドイツ共和国)でケルト学を研修。2019年没。


佐藤 優  【企画・監修・解説】
さとう まさる

作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。
2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
著書に『読書の技法』(東洋経済新報社)、『獄中記』(岩波書店)、『私のマルクス』(文藝春秋)など多数のベストセラーがある。

山岸 良二  【編集】
やまぎし りょうじ

東邦大学付属東邦中学校・高等学校元教諭。習志野市文化財審議会会長。1951年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。専門は日本考古学。日本考古学協会全国理事を長年、務める。NHKNHKや民法各局でのテレビ・ラジオの出演も多い。2022年からは厚生労働省戦没者遺骨収集事業考古学調査副団長としてパラオ共和国ペリリュー島・アンガウル島へ派遣されている。2025年、旭日単光章受賞。
著書に『ここまで解けた 縄文・弥生という時代』(KAWADE夢新書)など多数、監修書に本書の姉妹編で累計20万部のベストセラーになった『いっきに学び直す日本史』(東洋経済新報社)などがある。

平山 顕  【執筆】
ひらやま けん

東邦大学付属東邦中学校・高等学校教諭。1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科西洋史専攻卒業。ビザンツ史で著名な筑波大学名誉教授和田廣氏のゼミで学ぶ。

馬場 晴美  【執筆】
ばば はるみ

市川中学校・市川高等学校教諭。1983年、東京都生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。大学において近現代フランス史およびイスラーム史を専攻し、「フランスにおけるライシテ」について研究した。