叩かれても言わねばならないこと。

枝野 幸男著
2012年9月28日 発売
定価 1,430円(税込)
ISBN:9784492212028 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:242


大臣、そこまで書きますか! 「眠らない男」の直球書き下ろし



東日本大震災(3・11)で官房長官をつとめ昼夜を問わず記者会見に立ち続け、原発問題に経産大臣として向き合ったこの政治家は、かねてより近代社会の終焉に強い危機感を表明してきた。



経済成長の果実を分け合う「正の再分配」の時代から、負担を分担して支え合う「負の再配分」の時代の政治家は、これまでの利権分配人から、国民に「負の再分配」を受け入れてもらうための「説得の人」が求められるのだと言う。



――「成長」や「改革」は幻想だ。拍手喝采される政治は嘘。東京に使用済み核燃料の受け入れを求める。官邸デモは有効である。必要なのは「敗戦処理」であり、「坂の上にもう雲はない」――。成長も依存もできない時代の新しい国の在り方、人生の有り様とは? 

脱近代化を訴え続ける枝野氏の激しくも、ほのかに希望が見えてくる真っ当な政策論。


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概要

いま日本に必要なのは、脱近代化に向けた敗戦処理だ。3・11では官房長官として昼夜を問わず記者会見に立ち続け、世界中から注目された政治家が説く、激しくも真っ当な政策論。

目次

 

第0章 3・11という 最後通牒  
第1章 負再分配と成熟した豊かさ――脱近代化社会の構想
第2章 脱原発依存の道――エネルギー政策
第3章 安心社会による活力――国内経済
第4章 生き残りの新戦略――対外経済
第5章 覚悟を求める政治――参加型民主主義の時代

著者プロフィール

枝野幸男
えだの・ゆきお

衆議院議員(埼玉5区選出,当選6回).1964年栃木県宇都宮市に生まれる.83年栃木県立宇都宮高等学校卒業.87年東北大学法学部卒業.88年司法試験合格.91年弁護士登録.93年日本新党の候補者公募試験に合格し,旧埼玉5区から衆議院議員に立候補・初当選.その後,新党さきがけを経て96年民主党入党.

主な経歴:
衆議院決算行政監視委員長(2007~09年).
内閣府特命担当大臣[行政刷新](2010年2月~6月,11年6月~9月).
内閣府特命担当大臣[沖縄及び北方対策](2011年1月~9月).
内閣官房長官(2011年1月~9月).
経済産業大臣(2011年9月~).
民主党政策調査会長(1997~98年,2002~04年).
同党幹事長(2010年).

主な著書:
『「小沢一郎日本改造計画」への挑戦状!』(共著,マネジメント社,1994年),『オウム事件は終わらない』(共編著,立風書房,1996年),『それでも政治は変えられる』(マネジメント社,1998年),『「事業仕分け」の力』(集英社新書,2010年),『枝野幸男学生に語る 希望の芽はある』(聖学院大学出版会,2012年).