『エコノミスト』『フィナンシャル・タイムズ』
ベスト経済書、待望の翻訳
世界の公共資産は公的債務だけでなく、世界のGDPの総額をも上回る!
各国の成功例・失敗例から、公共資産のガバナンスの実態とあり方を示す画期的な書。
「本書は、オーストリアやフィンランドやシンガポールなど、公共機関の富の運用改善に取り組んでいる国の実態を詳しく分析するだけでなく、運用の改善につながる青写真を紹介している。具体的には、政府が所有する商業資産をナショナル・ウェルス・ファンドのもとにひとまとめにして、官民双方から結集された優秀な人材が資産を最大限効果的に運用していくのだ。」――「はじめに」より
【推薦の言葉】
「公共の富は膨大な量にのぼるが、アセットクラスとして見過ごされている。公共の富のマネジメントは改善されるべきであり、それは今日最も重要な経済問題のひとつだ。ダグ・デッターとステファン・フォルスターは、この主題の本質を浮き彫りにしている。本書がきっかけとなって、公の土地や建物や事業などの資産の管理が注目され、改善に向けた議論が促されることを願うばかりだ。潜在的利益は計り知れないほど大きい」
マシュー・ヴァレンシア(エコノミスト誌)
「従来の政策や貧弱な公共財政に対する不信感が蔓延している時代に、ダグ・デッターとステファン・フォルスターは政治家に貴重な提言を行なっている。政治家が国民の味方になって、政府の資産の運用を改善するための方法を紹介している。本書のアイデアから権力者が目を背けることは、絶対にあってはならない」
クリス・ジャイルズ(フィナンシャルタイムズ紙、経済部編集者)
「本書は、絶好のタイミングで出版された。本書によれば、財政についての従来の分析は範囲が極端に狭く、債務とそのための資金調達コストに専ら集中してきたというが、これには共感できる。この重要な本の著者らは、公共資産を賢く運営すれば歳入に大きな影響がもたらされ、減税や経済成長の余地が生まれる可能性について、読者が納得できる形で論じている」
ウィリアム・ドゥ・ヴェールドゥル(BNPパリバ、グループ・チーフ・エコノミスト)
「ダグ・デッターとステファン・フォルスターによれば、世界中の政府は貴重な商業資産を隠し持っていて、それは様々な方法で収益化が可能だという。これにはかなり驚かされる。効率性と説明責任を達成するためには、その前提として、透明性と情報の質の向上が欠かせない。国家の隠された富を上手に活用する方法が紹介されている本書は、貴重な一冊である」
ウィレム・H・ブイター(シティ、グローバル・チーフ・エコノミスト)