若き"NPO経営者"の挑戦から、新たなNPOの役割と 新しいビジネスのあり方が見えてくる
NPOを職業選択のひとつに。
NPOとはどんな組織なのか、NPOで働くとはどういうことなのか、
どこから収益を得ているのか、給与水準はどんなものなのか・・・・・・。
本書を手に取ってくださった方の近い未来や遠い将来の 働き方の選択肢にNPOが入ればうれしく思う。
NPO法人育て上げネットは、ひきこもり、ニート、フリーターなど無業の若者の就労を支援している。若者の社会参加、経済的自立に貢献するサービスを提供し、"社員"61名で、年間売上高2億円強を上げている。NPOというと「ボランティア」というイメージでとらえる人も多いかもしれないが、実は、「企業」「会社」に近い経営をしている組織だ。
新卒、中途採用、そして60歳代のシニアまで、普通の会社員並みの給料を受け取りながら、「社会の課題を解決したい」という思いを実現できる働き方がある。 それを可能にするNPOマネジメントの方法、またNPO経営者としての生き方があることを本書は示している。
第1章僕がNPOを立ち上げた理由 第2章若者支援の現場をつくる 第3章育て上げネットで働くひとたち 第4章育て上げネットを支えてくれる企業のひとびと 第5章NPOを通じて社会に貢献する
工藤 啓
くどう・けい
NPO法人育て上げネット理事長
1977年東京生まれ。成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科を中退後、渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーターなど無業の若者の就労支援団体、育て上げネットを設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員、厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員、文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員、立川市教育委員会立川市学校評議員等を歴任。
著書に『16才のための暮らしワークブック』(主婦の友社)、『育て上げ ワカモノの自立を支援する』(駿河台出版社)、『ニート支援マニュアル』(PHP研究所)がある。