環境分野では、ノーベル経済学賞に最も近い経済学者による、新しいスタイルの地球温暖化問題の教科書。
もしこれから100年で気温が6℃上昇する確率が10%あるなら、あなたはどんな行動をとるか?
温暖化問題に確率的にアプローチし、人類がとるべき行動を考える。
自動車の詳細な構造はわからなくても、自動車を運転したり、自動車事故に備えることはできる。
温暖化の詳細なメカニズムはわからなくても、その確率を考えて、温暖化に備えることはできる。
温暖化に関しては、私たちにわかっていることよりも、わかっていないことのほうが
はるかに多い。わかっていることは、温暖化問題は危険だと告げているし、わかっていない
ことは、温暖化問題はすごく危険だと伝えている。
温暖化問題は専門的だし、自分には直接あまり関係がないし、対策のとりようもない……
と考えている、ふつうの人のための、いままでとはちょっと違う温暖化対策の入門書。
フィナンシャル・タイムズ紙2015年ベスト経済書の一冊に選出!
世界の識者が推薦!
ナシーム・ニコラス・タレブ(『ブラック・スワン』著者)
――「リスク」に対する非常に洗練されたアプローチ。驚くべき本だ。
イアン・ブレマー(『「Gゼロ後」の世界』著者)
――気候変動のリスクに関心があるすべての人におすすめの一冊。
マーティン・ウルフ(フィナンシャル・タイムズ経済論説主幹)
――ガツンとくる本。
ウィリアム・ノードハウス(米国経済学界の権威、『気候カジノ』著者)
――経済の複雑さとグローバルな環境問題合意の難しさを踏まえて書かれた本。