最高の美女を射止める方法は?
この本では、「戦い方」や「交渉術」の現代的な体系である「ゲーム理論」を解説しています。
たとえば、本能寺の変で織田信長が死んだとき、
豊臣秀吉は毛利攻めの最中でした。
秀吉の勝利はすでにほぼ確定していましたが、
毛利との講和条件でもめていました。
では、もしあなたが秀吉なら、どの選択肢を選びますか?
(1) 毛利攻めを放棄して、明智光秀を討ちに行く。
(2) 講和条件で妥協する。
(3) いっさい妥協しないで講和する。
(4) 毛利攻めを続け、光秀討伐をあきらめる。
こういった練習問題形式を採用しながら、
あなたの頭を「勝負頭脳」に変えていくのが、この本です。
そして、ゲーム理論の最も重要な本質と、 さまざまな巧妙な「かけひきテクニック」などを 実践的に習得できる本です。
「最高の美女を射止める方法」や「マドンナになれる方法」など、
従来のゲーム理論では取り上げられてこなかったことも、 それを乗り越える知略を取り入れました。
ゲーム理論とは、「知恵で戦う」ための科学です。 知略によって、弱者が強者に勝てます。
仕事で信頼され、友情を深め、愛の勝者になり、
将来の生活を安心して送るためにも、
この科学は現代生活で必須のものです。
第1章 勝つための「ゲーム理論」思考法とは 第2章 「囚人のジレンマ」でゲーム理論を考える 第3章 「囚人のジレンマ」の実用的な克服法 第4章 ゲーム理論を「超」実践的に見る 第5章 東洋流とプリンシパル-エージェント 第6章 「愛」をゲーム理論で考える 第7章 起死回生の逆転テクニック 第8章 「行動経済学」で人間を解き明かす 第9章 知の限界の挑む──ゲーム理論最大の難問
逢沢 明
あいざわ・あきら
大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、京都大学准教授(情報学研究科)、工学博士。知性学、複雑系情報学、マクロ情報学の研究者。研究は海外でも表彰されるなど国際的評価が高い。ニューヨーク科学アカデミー会員。政府・自治体などの科学技術政策委員を歴任。難しい内容をやさしく述べる筆力には定評がある。趣味のパズルは10万問を収集。
著書は各国でもベストセラーとなる。『ゲーム理論トレーニング』(かんき出版)、『実践・論理思考トレーニング』(サンマーク出版)、『結果が出る発想法』(PHP研究所)など著書多数。