【編集者から】
閉塞感が漂う先進国の経済社会。それを打開するカギは、実は日本にあった! 日本は豊かな自然に恵まれ、世界の東の果て、辺境にあるがゆえに外国からの侵略もなく、独自の文化をじっくりと育てることができました。
今後、高い経済成長こそ望めないものの、成熟社会としては理想的な状況にあると言えるでしょう。「ここまで成熟した国を造り上げて、どうして悲観的になってしまうのでしょうか」と榊原氏は言います。
西欧の没落、アメリカ文明の終焉と考え併せれば、日本が辺境から中心へと躍り出ることは「決して願望ではなく、現実なのです」。
榊原英資氏(元財務省財務官、現在青山学院大教授)による、歴史の潮流から見た日本再発見論。
第1章 変わりつつある世界 第2章 辺境日本の恵み 第3章 四季は日本のシンボル 第4章 近代ヨーロッパと食文化 第5章 「日本化」する先進国の食文化 第6章 日本的美意識 ――侘びと寂び 第7章 辺境から中心へ