「男と女」から見る、目からウロコの日本論!
■増えない給料
■晩婚化・少子化
■格差拡大
■消費の低迷
■草食系男子
■女子会ブーム などなど……
日本を襲うさまざまな変化の根本は、
「労働市場における男性の価値の低下」、
すなわち男性不況にあった。
男であることの価値が希薄化している日本で、
いま何が起きているのか。
気鋭のエコノミストが、日本変質の根本に鋭く迫る。
私は女性の地位が向上すること自体は、すばらしいと考えています。
けれども、「よい変化はよい結果しかもたらさない」という単純な意見には与しません。
たとえよい変化だったとしても、それが思わぬところに悪影響を及ぼす可能性はいつもあります。
「女性の地位の向上」というよい変化の一方で、男性には困った問題が生じています。
それは、日本社会が大きな変質をとげているからなのです。
第1章 男性不況とは何か? 第2章 男性不況で変わる男女の立ち位置 第3章 男性不況が格差を広げ、少子化へのスパイラルに拍車をかける 第4章 男性不況が変える日本の姿――消費・家庭・雇用 第5章 男性不況に勝つための戦略
永濱利廣
ながはま・としひろ
第一生命経済研究所主席エコノミスト。
1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒、2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年4月第一生命保険相互会社(現・第一生命保険株式会社)入社。1998年4月より社団法人(現・公益社団法人)日本経済研究センター出向。2000年4月より株式会社第一生命経済研究所経済調査部副主任研究員、2004年4月より同主任エコノミストを経て、2008年4月より現職。
著書に『経済指標はこう読む』(平凡社)、『第3次オイルショック』(共著、平凡社)、『アメリカ経済がわかる「経済指標」の読み方』(解説、日本経済新聞出版社)、『図解 資源の世界地図』(共編、青春出版社)、『日本経済のほんとうの見方、考え方』(PHP研究所)、『中学生でもわかる経済学』(KKベストセラーズ)、『スクリューフレーション・ショック』(朝日新聞出版)等がある。
一橋大学非常勤講師、跡見学園女子大学非常勤講師、景気循環学会幹事、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、総務省家計調査等改善検討会委員等。