●なぜ「私たちの声」は政治に反映されないのか?●民主主義でグローバル経済と闘えるのか? 民主主義に私たちの将来を託せるかを問い直す。朝日新聞で話題となった連載シリーズ「カオスの深淵」を待望の書籍化。
ドイツの社会学者、ウルリッヒ・ベック氏は「前の時代の解決策として作られたさまざまな仕組みが、今や問題となっている」と話した。トラブルシューターがトラブルメーカーになっているというわけだ。(中略)私たちの社会が築き上げてきた問題解決の仕組みが、次々と力をなくしていく事態をどう考えればいいのか。それが、私たち「カオスの深淵」取材班のテーマだった。 (「おわりに」より)
【目次】
第1章【壊れる民主主義】民主主義は問題を解決できるか
第2章【選挙じゃない、占拠だ】代表に任せていいのか
第3章【借金が民主主義を支配する】借金返済が最優先なのか
第4章【市場の正体】市場はそんなにえらいのか
第5章【立ちすくむ税金】税金は市場に勝ったか
第6章【選挙を疑う】選挙の結果は民意なのか
第7章【さまようエリート】エリートに居場所はあるのか
第8章【民意のトリック】民主主義は空箱か