エル・システマの奇跡
「100年に1人の天才」「クラシック界のスーパースター」と絶賛される若き天才指揮者、グスターボ・ドゥダメル。彼を育て世界に送り出したオーケストラは、ベネズエラの貧困層から生まれたシモン・ボリバル交響楽団である。
1975年、スラムの子どもたちに合奏や合唱を学ぶ場を提供することで貧困・暴力・犯罪から救い出そうと、経済学者ホセ・アントニオ・アブレウの主導ではじまった音楽教育プログラム「エル・システマ」。その取り組みは、やがてこの世に「世界でいちばん貧しい演奏家によるとてつもなく快活で美しいオーケストラ」出現させ、一流の音楽家を次々と輩出し、いまやその取り組みはベネズエラを飛び出し、日本を含む30か国に広がっている。
この秋に来日しミラノ「スカラ座」のタクトを振るドゥダメル、ノーベル平和賞候補ともされる“社会革命家”アブレウ、そして「エル・システマの奇跡」の全貌を知る一冊。全米でも激賞された好著です。