リベラル vs. 力の政治

反転する世界秩序

ニーアル ファーガソン著/ファリード ザカリア著/酒井 泰介訳
2018年10月26日 発売
定価 1,430円(税込)
ISBN:9784492444481 / サイズ:四六/上/140

世界はいま、どこに向かっているのか?
リベラルな国際秩序は終わってしまったのか?
新たな国際秩序を構築すべきなのか?

「世界を代表する知性」と言われるハーバード大学歴史学教授のニーアル・ファーガソンと、
27歳で『フォーリン・アフェアーズ』編集長に抜擢、全米きってのジャーナリストであるファリード・ザカリアが徹底討論。
今後、世界が進むべき道を考える。

解説:山下範久(立命館大学国際関係学部教授)

【主な内容】
◆リベラルな国際秩序の受益者は上位1%の人々に限られる
◆中国が最大受益者の国際体制を続けるのか
◆中国を国際体制の「蚊帳の外」に置くことはできない
◆高度経済成長はリベラルな国際秩序の最大の果実
◆貿易の縮小、テロの増大はリベラル体制の終焉を象徴している
◆新興国、途上国の多くがリベラル体制への加入を望んでいる

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概要

戦後の世界を築いてきた「リベラルな国際秩序」は終わるのか? 世界はどこに向かうのか? 米国を代表する知性が語る世界秩序論

目次

【主な内容】
◆リベラルな国際秩序とは何か
◆リベラルな国際秩序の受益者は上位1%の人々に限られる
◆中国が最大受益者の国際体制を続けるのか
◆中国を国際社会の「蚊帳の外」に置くことはできない
◆高度経済成長はリベラルな国際秩序の最大の果実
◆欧州の迷走はリベラルな国際秩序の機能不全を象徴している
◆貿易の縮小、テロの増大は体制の終焉を象徴している
◆新興国、途上国の多くはリベラルな体制への加入を望んでいる

著者プロフィール

ニーアル・ファーガソン  【著】
にーある ふぁーがそん

1964年生まれ。スコットランド出身。オックスフォード大学モードリン・カレッジ卒業。ハーバード大学歴史学教授などを経て、現在、スタンフォード大学フーバー研究所シニアフェロー、ハーバード大学ヨーロッパ研究センターシニアフェロー。清華大学(北京)、ジョンズホプキンス大学ポール・H・ニッツェ高等国際関係大学院にも籍を持つ。イギリスの「サンデー・タイムズ」紙やアメリカの「ボストン・グローブ紙」で、政治・経済関連のコラムを毎週執筆。「この世代で最も有能な歴史家」と評される。2004年に『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれる。邦訳書に『劣化国家』(東洋経済新報社、2013年)、『文明』(勁草書房、2012年)、『マネーの進化史』(早川書房、2009年)、『憎悪の世紀』(早川書房、2007年)。著書多数。


ファリード・ザカリア  【著】
ふぁりーど ざかりあ

1964年生まれ。インド出身。ハーバード大学で博士号取得。27歳のときに『フォーリン・アフェアーズ』誌編集長に抜擢され、その後『ニューズウィーク』誌国際版編集長などを経る。現在、CNNの「Fareed Zakaria GPS」という番組でホスト役を務めるほか、『ワシントン・ポスト』紙でコラムを執筆、『アトランティック』誌にも寄稿を行う。「この世代で最も影響力を持つ外交政策アドバイザー」と表される。2010年に『フォーリン・ポリシー』誌の「グローバル思想家トップ100人」に選ばれる。邦訳書に『アメリカ後の世界』(徳間書店、2008年)、『民主主義の未来』(阪急コミュニケーションズ、2004年)。


酒井・泰介  【訳】
さかい たいすけ

ミズーリ大学コロンビア校ジャーナリズム修士。近訳に『セックスと恋愛の経済学』(マリナ・アドシェイド著、東洋経済新報社)、『経済学の95%はただの常識にすぎない』(ハジュン・チャン著、東洋経済新報社)、『誰もが嘘をついている』(セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ著、光文社)などがある。

編集者・著者コメント

なぜ国際秩序に関心が集まっているのか? 「力の政治」が復活してしまうのか? 世界を代表する2人の知性が徹底討論。問題の本質がよく理解できる書です。