カレーの経営学

井上 岳久著
2012年4月20日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492502334 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:192


「バーモントカレー」は
なぜ単品でシェア3割をとれたのか?



日本国民は平均して週に一度はカレーを食べているといいます。本書では、この日本人なら誰でも馴染み深いカレーを題材にして経営学を学びます。



「製造業」でいえばカレールウやレトルトカレーを製造するメーカーから、菓子・飲料を作ったり、調理器具を作っているメーカーもあります。

「流通業」では、スーパー・コンビニなどでカレーを販売していない店はありません。

「飲食店」では専門店から、蕎麦屋、喫茶店、レストランなどの飲食店のメニューにも入っています。想像以上にカレーは多くのビジネスにかかわっています。



難解な経営学も、みなが大好きな「カレー」を題材に学べば目からウロコ! カレー業界の常勝企業・ハウス食品などの事例をふんだんに盛り込み、楽しくわかりやすく経営学を解説しました。現役経営コンサルタントにして、カレー研究第一人者の顔も持つ著者だからこそ書ける、実践的経営学の指南書です。

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概要

「1億総カレー好き」と言われるほど、日本人がカレーが好きなのはよく知られる。その奥深い世界を知りながら、マーケティングからビジネス全般の知識が一気に身につく一冊。

目次


序 章 カレーを知れば、ビジネスの本質がわかる
第1章 ハウス食品に学ぶ創業の「秘伝」
  1 タイミングがすべてを決する!
  2 ヒット商品が会社の名前を生む
第2章 カレー業界は経営戦略の宝庫
  1 創業者と妻、そして後継者
  2 優れた経営理念が後世の繁栄を約束する
  3 企業は成長し続けなければならない
第3章 「バーモントカレー」はマーケティングの教科書
  1 ヒット商品を生む思考法
  2 プロモーションは最先端のメディアを使う
  3 繊細で大胆な営業
  4 ブランディングがはまれば商品は売れる
  5 トレンドを創り出すには方法がある
第4章 コンスタントにヒット商品を生み出す研究開発の法則
  1 ルウ、レトルト――カレーは進化を続ける!
  2 未知なるカレーの創造
  3 画期的商品は自由研究から生まれる
第5章 ライバルを撃破する競争戦略
  1 競合は虎視眈々と狙っている
  2 競争に賢明に処する方法
第6章 できる会社の財務会計はここが違う
第7章 人事制度で社員の連携は図れる

 

著者プロフィール

井上岳久
いのうえ たかひさ

1968年生まれ。1991年法政大学法学部、1998年慶應義塾大学経済学部卒業。
1991年片岡物産㈱入社、2001年横濱カレーミュージアム館長兼プロデューサーを経て、2007年3月にカレー総合研究所を設立。
2000種類を超えるレトルトカレーを収集、試食を重ねる。ハウス食品や江崎グリコを始めとする大手食品会社やローソンやサークルKサンクスなどの流通企業のカレー関連商品を含む1000点以上を企画及び監修。

著書に『一億人の大好物 カレーの作り方』、『「国民食」カレーで学ぶもっともわかりやすいマーケティング入門』、『カレーの雑学』、『男のカレー――こだわりの男たちに捧げる最強のカレーレシピ65』(日東書院本社)、『無料で1億人に知らせる 門外不出のPR広報術101』(明日香出版社)など多数。