ファミリービジネスの教科書

蒲地 正英著/田久保 善彦著
2026年2月4日 発売
定価 2,640円(税込)
ISBN:9784492503645 / サイズ:A5/上/164

「株式が親族に分散してしまい、経営の方向性をまとめられない」
「従業員とどう向き合えばよいのかわからない」
「兄弟姉妹の間で役割をどう分けるべきか」……。

本書は、ファミリービジネスにまつわる115の問いにQ&A形式で端的に答えるものです。
115の問いは、ファミリービジネスの現場で苦労されている方々からの問いや悩み、経験談がベースになっています。

こうした問いには教科書的な正解はなく、それぞれの会社や家族が自らの答えを探し続けなければなりません。
その答えを見つけるにあたっての道筋や考え方のヒントについて、著者自身が20年にわたり経営者や従業員と
接して得てきた知見をもとに本音ベースで解説しています。

ファミリービジネスに関する書籍は数多くありますが、その多くはデータや学術研究を中心にしており、実際の
「人間関係」「家族の感情」といった、ファミリービジネス特有のウェットな部分にはあまり触れられていません。
そこで本書においては、できる限り「現場のリアル」を盛り込むよう努めました。法律や制度の話も含まれますが、
それ以上に「ファミリーだからこそ起こる問題」「外からは見えにくい葛藤」といったテーマを重点的に扱っています。

本書が、ファミリービジネスに関わるみなさんが自らの会社の強みを再発見し、より前向きな経営へとつなげて
いただくきっかけとなることを願っています。

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概要

会社を渡す人、渡される人が最初に読む本。115の問いにQ&A形式で端的に答える決定版バイブル。

目次

序章 なぜファミリービジネスが注目されているのか?
第1章 ファミリービジネスの概要
第2章 ファミリーの特徴
第3章 オーナーシップの特徴
第4章 ファミリービジネスの特徴
第5章 ファミリービジネスの特徴を受け継ぐには?
番外編1 M&AとIPO
番外編2 ファミリービジネス当事者が考えていること

著者プロフィール

蒲地 正英  【著】
かまち まさひで

PwC税理士法人にて、日系オーナー企業のクライアントを中心に、事業承継、M&A組織再編成、資本政策、IPO支援、企業再生、海外展開進出サポート等の総合的な会計及び税務コンサルティング業務に多数従事。金融機関における事業承継対策専門チームのアドバイザーも努める。相続対策・事業承継のコンサルティング業務では上場企業から中小企業まで300件以上の案件に関与。
PwC税理士法人退職後は祖母が開業した税理士法人カマチの代表社員に就任。上場企業・非上場企業の社外役員を多数兼務。
立命館大学経営学部卒業、公認会計士、税理士、グロービス経営大学院教授。

田久保 善彦  【著】
たくぼ よしひこ

慶應義塾大学理工学部卒業、学士(工学)、修士(工学)、博士(学術)。スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所を経て、現在グロービス経営大学院特任副学長、教授。藤田医科大学客員教授、複数の上場企業、スタートアップ企業社外取締役、顧問、NPO理事等も務める。元経済同友会幹事。
著書に『ビジネス数字力を鍛える』『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)、共著に『志を育てる(増補改訂版)』『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』『創業三〇〇年の長寿企業はなぜ栄え続けるのか』(東洋経済新報社)、他多数。