編集者コメント
『ザ・ゴール』(ゴールドラット)が描いた「全体最適」の先にある戦略とは何か? コカ・コーラ(日本)で4年間で1000億円の戦略効果を上げた、合併でもなく業務提携でもない協業モデル(=大きな財布で全体最適を実現する「割り勘モデル」)を、中核会社のCFOとしてモデルの構築・運用を主導した著者が明らかにする。
「自分たちの小さな財布を持ち寄って、その外側に大きな財布を作って、大きな財布でガッチリ儲けよう。それをみんなで分けてハッピーになろう」が合い言葉だ。
PART1 「ビッグ・ウォレット戦略」とは何か 第1章 「ビッグ・ウォレット戦略」 =「ウィン-ウィン」モデル 第2章 コカ・コーラのビジネスモデルの強みと弱み 第3章 コカ・コーラが実現した「ビッグ・ウォレット戦略」 PART2 「ビッグ・ウォレット戦略」を実現させる 五つの要件 第4章 「協業利益」の見極め──成功要件1 第5章 経済合理性に基づく意思決定基準──成功要件2 第6章 「割り勘会計」のルール──成功要件3 第7章 独立した機能統合組織──成功要件4 第8章 全体と個のウィン-ウィン関係──成功要件5 PART3 「ビッグ・ウォレット戦略」の限界と可能性 第9章 「ビッグ・ウォレット戦略」の限界 第10章 「ビッグ・ウォレット戦略」の可能性