市場戦略の読み解き方

沼上 幹著/一橋MBA戦略ワークショップ著
2017年1月27日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492522202 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:224

表層的な数字・言葉遊びにだまされない!

リアルな現場感覚で戦略の背後にあるメカニズムを

分析する思考と手法




本書が注力した点のひとつが、戦略の背後にあるメカニズムにたどり着くために「分析的」であることである。多様なデータソースから多様なファクツを収集し、それらを組み合わせて、思考を幾重にも重ねて、背後のメカニズムを解明するための努力を惜しまなかった。

さらに、「リアル」であることにも注力した。分析的になることを意識すると、経営の現場で起こっている問題が視野の外に消えがちである。本書はそのようなことが起こらないように、あくまでもリアルであることを強調してつくられている。











 

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概要

リアルな市場・顧客を読み解く戦略分析を解説。ソニー、GE、TOTOなどの企業をケースと用いるので納得感が高く、実践に役立つ。

目次

はしがき

第1章 戦略分析の勘所
    ―リアルな市場・顧客理解と背後のメカニズム解明
第2章 デフレーション下におけるブライダル産業の需要構造分析
    ―顧客減少と市場拡大のメカニズム
第3章 サイクルベースあさひが講じた二重のマーケットへの打ち手
    ―フラグメンティッド・インダストリーの制圧から成長へ
第4章 TOTOの競争戦略の分析
    ―新規参入の松下電工・アラウーノに市場を奪われた理由
第5章 GEの「稼ぐ」製造業のつくり方
    ―「ものづくり」には利益を生む循環が必要不可欠
第6章 ソニーの全社戦略
    ―事業セグメントの変遷から見る戦略の妥当性

索引

著者プロフィール

沼上 幹  【著】
ぬまがみ つよし

戦略論/組織論の第一人者。1960年静岡生まれ。1988年一橋大学大学院商学研究科博士課程単位取得。1991年一橋大学商学部産業経営研究所専任講師。現在、一橋大学大学院商学研究科教授、国立大学法人一橋大学理事・副学長。主な著書に『液晶ディスプレイの技術革新史』(白桃書房、日経経済図書文化賞・毎日新聞社エコノミスト賞受賞、1999年)。『組織戦略の考え方』(ちくま新書)、『経営戦略の思考法』(日本経済新聞出版社)。

一橋MBA戦略ワークショップ  【著】
ひとつばしえむびーえーせんりゃくわーくしょっぷ

一橋大学大学院商学研究科経営学修士コースを修了、在学中の有志。