群れのルール

ミラー,P.著/土方 奈美訳
2010年7月16日 発売
定価 2,090円(税込)
ISBN:9784492532720 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:308


「みんなの知恵」を上手に使えば、

ビジネスはもっとうまくいく




『ナショナル ジオグラフィック』誌のシニア・エディターが描くサイエンス・ストーリー。



「個」としてはさほど優秀ではない生き物たちは、「集団」の力を最大限発揮することで生き延びてきた。進化によって磨き抜かれた賢い群れのルールとは何か? 



そのルールをうまく用いれば、私たち人間を悩ます複雑なサプライチェーン、大規模な送電網、急激に変動する金融市場を適切に運営することができる。



難しいシステムの管理に悩む、また新しいビジネスチャンスを探し求めている現代人の必読書。

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概要

進化によって磨き抜かれた賢い群れのルールとは何か。そのルールを使ってビジネスの難問を解決したり、新たなビジネスチャンスを得た数多くの事例を紹介する。洞察にあふれる読み物。

目次


序 章 困ったときはプロに聞け
第1章 アリ
    ――ボトムアップの「自己組織化」で難問を解く
第2章 ミツバチ
    ――「みんなの意見」で賢い判断を下す
第3章 シロアリ
    ――「間接的協業」で驚異の構造物を生み出す
第4章 鳥
    ――「適応的模倣」で群れが一つの頭脳になる
第5章 バッタ
    ――暴走した群れの悲劇
終 章 賢い群れから何を学ぶか

 

著者プロフィール

ピーター・ミラー
Peter Miller

1992年から米誌『ナショナルジオグラフィック』のシニアエディターを務める。原子力発電からチンパンジーの生態、医療技術から古代エジプトの古墳まで、広範なテーマを取材。その過程でネパールの山を歩き、ルシタニア人の末裔にインタビューをしたほか、北極ではホッキョクグマを追いかけ、メキシコでは殺人バチに追いかけられるなど、幅広い経験を積んできた。

長いキャリアを通じて、マーティン・C・スミス、エドモンド・ヒラリー卿など一流の作家、探検家と活動をともにしてきた。2冊の本の編集経験があるほか、2作の映画の脚本も担当し、高い評価を得ている。ABCの看板ニュース番組『ワールドニュース・トゥナイト』をはじめ、CNNなど主要テレビ局や新聞からのインタビューも多数。

カリフォルニア大学アーバイン校で批判理論の博士号(Ph.D)を取得している。本書が初の著作となる。

土方奈美  【訳者】 
ひじかた なみ

翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。1995年日本経済新聞社入社、『日本経済新聞』、『日経ビジネス』などの記者を務める。2008年同社を退社。米国公認会計士、ファイナンシャル・プランナーの資格を生かし、経済・金融分野を中心に翻訳活動を行う。

訳書に『グリーン・ニューディール』(東洋経済新報社、2009年)、『グーグル秘録』(文藝春秋、2010年)、『愚者の黄金』(共訳、日本経済新聞出版社、2009年)など。