株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役
大前研一氏、推薦
『「21世紀の富はプラットフォームから生まれる」
これは私が2000年に上梓したTHE INVISIBLE CONTINENT(邦題『新・資本論』)
の中で述べた言葉である。10年経って多くの事例が生まれ、当時よりも更にこの傾向は強まっているが、本書はその戦略をわかりやすく解説したものである。 全てのビジネスパーソンに一読を薦める』
「プラットフォーム戦略」とは、多くの関係するグループを「場」に乗せ、マッチングや集客などさまざまな機能を提供し、検索や広告などのコストを減らし、 外部ネットワーク効果を創造することで、「新しいエコシステム」を構築する戦略です。
古くは任天堂のファミリーコンピュータにはじまり、 ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション、最近ではマイクロソフトのWindows、検索エンジンのGoogle、世界的な小売業に発展したアマゾンや楽天、そして現在iPhone、iPadで世間を騒がせているアップル、さらにはTwitter、フェイスブックなどのSNSまで、昨今のビジネスは言わば「プラットフォーム戦争」とも言うべき様相を呈しています。
本書はビジネス・ブレークスルー大学院の人気講座「プラットフォーム戦略」をもとに、社団法人プラットフォーム戦略協会理事長で、おサイフケータイ普及成功の立役者として世界的に著名な平野敦士カール氏と、プラットフォーム戦略の世界的権威でもあり、競争戦略論の大家、マイケル・E・ポーター氏の再来とも言われ、史上最年少でハーバード・ビジネス・スクールの准教授になったアンドレイ・ハギウ博士が、「プラットフォーム戦略」の理論と実践のすべてを日本の読者のために書き下ろしました。
21世紀に世界で闘う企業のすべてのビジネスパーソンにこの新たな戦略を学んでいただき、自らの戦略の糧としていただければ幸いです。
Chapter1 世界最先端のプラットホーム戦略とは? Chapter2 ケースで学ぶ 勝つプラットフォーム構築のための 9つのフレームワーク Chapter3 プラットフォームの横暴にどう対処するべきか Chapter4 フリー、オープン化という 「負けない」戦略 Chapter5 日本企業復活への処方箋
平野敦士カール
ひらの・あつし・カール
社団法人プラットフォーム戦略協会理事長
ビジネス・ブレークスルー大学教授、同大学院講師
株式会社ネットストラテジー代表取締役社長
麻布中学校・高校、東京大学経済学部卒業。日本興業銀行にて国際業務・投資銀行業務のマネージャーを務めた後、NTTドコモにて「プラットフォーム戦略」を用いておサイフケータイ普及の立役者として活躍。元ドコモ・ドットコム取締役、元楽天オークション取締役、元タワーレコード取締役。
2006年米国コンサルティング会社MPD シニアアドバイザーに就任、ベンチャー企業の経営陣を兼務。2007年ハギウ博士とともに戦略コンサルティング会社ネットストラテジーを創業。上場企業を含む多くの企業の社外役員、顧問を務める。
ハーバード・ビジネス・スクール招待講師、沖縄大学大学院非常勤講師ほか、国内外で多数の講演を行っている。2010年社団法人プラットフォーム戦略協会理事長に就任。『新・プラットフォーム思考』(朝日新聞出版)、『アライアンス仕事術』(ゴマブックス)など著書多数。
Twiiter:http://twitter.com/carlhirano
HP:http://netstrategy.co.jp/
アンドレイ・ハギウ
社団法人プラットフォーム戦略協会顧問
ハーバード・ビジネス・スクール准教授(経営戦略)
株式会社ネットストラテジー共同代表パートナー
プラットフォーム戦略論の世界的な権威。フランス国立理工科大学にて経済学士、修士を取得。米プリンストン大学にて博士号(経済学)を取得。
2004年RIETI(独立行政法人経済産業研究所)に参加、2005年弱冠26歳でハーバード・ビジネス・スクール戦略ユニット准教授に就任。2006年米国コンサルティング会社MPDプリンシパルに就任、2007年株式会社ネットストラテジー共同代表パートナーに就任。著書にInvisible Engines(MIT Press、米国出版協会経営書籍グランプリ受賞)がある。