「グローバル人材」が活躍できる組織をつくるために
何をしなければならないか?
「組織・人材のグローバル化」は、日本企業にとって避けて通れない重要な課題だが、さまざまな課題が複雑に関連して全体像が捉えがたく、具体的なアクションに結びつけることができないでいる企業は多い。
本書は、ブーズ・アンド・カンパニーが2010年7月に実施した調査結果(売上高1000億円以上の日本企業の課長以上1000名が回答)から日本企業のグローバル化がどこまで進んでいるか、あるいは進んでいないか、を分析する。そして、グローバル化のあるべき姿の描き方、グローバル人材が活躍できる組織をつくるための道筋など、そこへ到達するための具体的なアクションにつなげるための「7つの鍵」、すなわち
(1)企業理念、
(2)組織要件、
(3)業務プロセスとインフラ、
(4)人材要件、
(5)人材マネジメントのプロセスとインフラ、
(6)成長方針、
(7)変革のリーダーシップ、
について、プロジェクト事例の紹介も含めて解説する。
序 章 目の前にある構造変化と日本企業の現在地 第1章 企業理念 第2章 組織要件 第3章 業務プロセスとインフラ 第4章 人材要件 第5章 人材マネジメントのプロセスとインフラ 第6章 成長方針、M&A 第7章 変革のリーダーシップ 終 章 いま日本企業がやるべきこと
後藤将史
ごとう・まさし
ブーズ・アンド・カンパニー プリンシパル
1976年生まれ。東京大学法学部卒業。オックスフォード大学経営研究修士。INSEAD経営学修士。ボストンコンサルティンググループを経て、2009年から現職。
消費財・流通業、電子部品、化学品、商社などの業界を中心に、グローバル成長戦略、組織・オペレーション改革などのテーマについて、多様なコンサルティングプロジェクトを手がける。また、日本企業のグローバル成長戦略実現に必要な組織・人材面の変革についての調査・研究にも取り組んでいる。