「1勝9分け」の働き方が仕事の質を変える!
1勝9分けの働き方の「1勝9分け」とは、
現実の勝敗のことではありません。
1勝というのは、少なくとも自分には克つということであり、
残りの9分けは、とにかく負けないようにする、
仮に勝負に負けたとしても自分の心まで折れないようにするということです。
どんなにがんばっても、
自分が置かれている環境が悪ければ結果は出ませんし、
その時々の社会状況や運もあります。
だからこそ、不遇をかこっているときには内面を磨き、
将来のための種まきをして、捲土重来に備えるべきなのです。
最後に成功する人、一流の仕事ができる人は、
他人との勝負に「勝つ」こと以上に、
自分に「克つ」ことに強く執着しているものです。
なぜなら、他人との勝負は、
時の運や相手との力関係があるので必ず勝てるとは限りませんが、
自分との勝負は、
その気になれば100パーセント克てます。
やるかやらないか、続けるか続けないかを選ぶのは、
ほかの誰でもなく自分自身です。
第1章 理念がある人は負けない 第2章 仕分けする人は負けない 第3章 爪を研いだ人は負けない 第4章 枠に囚われぬ人は負けない 第5章 仲間がいる人は負けない
新 将命
あたらし・まさみ
国際ビジネスブレイン代表取締役。1936年東京生まれ。
早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社歴任。
現在は、長年の経験と実績をもとに、国内外で「リーダー人財」および「グローバル人財」の育成に取り組んでいる。実学としての経営論・リーダーシップ論には定評があり、経営者、経営幹部、次世代リーダーの間で絶大な人気を誇る。
著書に『働き方の教科書』『経営の教科書』(ともに、ダイヤモンド社)、『リーダーの教科書』(武田ランダムハウスジャパン)などがある。