ウォール街に君臨する王者の知られざる実態を描く 巨大買収と巨額報酬の裏側
ブラックストーンをはじめとする、KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)、カーライル・グループ、アポロ、TPGなどのプライベートエクイティ(PE)ファンドが、欲にまみれて浮き沈みの激しいウォール街でいかにふるまい、存在感を高めてきたのか?
本書では、ブラックストーンなどのPEが、対象企業に友好的な資金提供を行い、経営陣とともに企業価値を高めてから会社を売るファンドとして、大きな話題となったRJRナビスコの買収以降に仕掛けてきた、歴史的なビッグ・ディールを紹介しながら、PE業界の25年間の栄枯盛衰の歴史を展望する。
ブラックストーンの歴史は、PE業界の歴史そのものであり、また一人の起業家シュワルツマン(とピーターソン)が、大手投資銀行に匹敵するほどの投資・アドバイザリー能力と資金力を兼ね備えた、抜群の収益力を誇る新しいタイプの有力なプレイヤーを金融業界の世界に作り上げていった栄枯盛衰の物語となっている。
プライベートエクイティ(PE)業界に君臨する巨大企業とその創業者の知られざる実態を気鋭のジャーナリストが描く。PE産業の全体像とその重要さを学べる、金融関係者必読の書。
第1章 デビュー 第2章 フーデイルの奇跡とリーマンの内紛 第3章 ドレクセルの一〇年 第4章 どぶ板営業 第5章 万事順調 第6章 混乱 第7章 スティーブ・シュワルツマン・ショー 第8章 一時代の終焉、そしてイメージ問題の始まり 第9章 ニューフェイス 第10章 離婚、そして価値観の違い 第11章 看板替え 第12章 復活 第13章 利益重視 第14章 ドイツでつまずく 第15章 時代の先を行く 第16章 助っ人求む 第17章 相性抜群、タイミングは完璧 第18章 売却と新たな資金集め 第19章 求む、一般投資家 第20章 うますぎる話 第21章 オフィス・パーティ 第22章 株式公開 第23章 上がったものは必ず下がる 第24章 報いを受ける 第25章 価値の創造者か、あぶく銭稼ぎか 第26章 カネの向くまま