『新興国投資ガイドブック』の待望の続編。
通貨の「常識」を疑え!
「高金利通貨は強い」「資源国通貨は強い」は本当か?
為替相場のメカニズムと世界主要30通貨をやさしく解説し、中長期の相場も展望。
日経ストラテジストランキングで5年連続1位だった著者が、為替相場の中長期展望を行い、具体的に為替レート予想も行っている通貨投資のための入門書。
日本でもFX投資や外国証券投資が活発になり、新興国・資源国通貨が大いに人気を集めている。しかし新興国・資源国への投資には魅力が大きい一方でリスクも高いため、分散投資や政治・政策の分析を重視し、個々の国々について詳細に財政や為替管理制度まで分析を行うことが重要になってくる。
本書では、欧米先進国通貨、資源国通貨、アジアおよびその他の新興国通貨の世界主要30通貨についてやさしく解説するとともに、それぞれの国の政治・経済・制度についても詳しく分析したうえで、今後の為替相場の中長期展望が行われている点に特徴がある。新興国や資源国の通貨について体系立てて分析し、30カ国もの国・通貨を紹介している類書はなく、投資家が長期的な視点で国際分散投資をはかるうえで有益な一冊になっています。
[本書で扱う30通貨]
○円、ドル
○欧州先進国通貨
ユーロ、ポンド、スイスフラン、デンマーククローネ、スウェーデンクローナ、ノルウェークローネ
○資源国通貨 豪ドル、加ドル、NZドル、南アフリカランド
○アジア新興国通貨
中国人民元、韓国ウォン、シンガポールドル、インドルピー、インドネシアルピア、マレーシアリンギット、香港ドル、台湾ドル、フィリピンペソ、タイバーツ
○アジア以外の新興国通貨(中南米・東欧・中東)
ブラジルレアル、メキシコペソ、ロシアルーブル、ポーランドズロチ、ハンガリーフォリント、チェココルナ、トルコリラ、イスラエルシュケル
第1章 超円高時代到来の可能性と資源国・新興国通貨 第2章 為替相場は森羅万象の鏡である 第3章 欧州先進国通貨の勘所――ユーロ危機の本質 第4章 資源国通貨の勘所――豪ドルの高金利の理由 第5章 アジア新興国通貨の勘所――進化する人民元 第6章 非アジア新興国通貨の勘所――注目されるレアルの将来性 第7章 グローバル通貨投資の基本と実践
藤田 勉
ふじた・つとむ
シティグループ証券株式会社取締役副会長。シティ資本市場研究所理事長。
一橋大学大学院博士課程修了、経営法博士。慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員。慶應義塾大学「グローバル金融市場論」講師。内閣官房経済部市場動向研究会委員、経済産業省企業価値研究会委員、環境省環境金融行動原則起草委員会委員、早稲田大学商学部講師、第20回日本証券アナリスト大会実行委員会委員長などを歴任。米国公認証券アナリスト、ニューヨーク証券アナリスト協会レギュラー会員、日本証券アナリスト協会検定会員。
2006~2010年日経アナリストランキング日本株ストラテジスト部門5年連続1位。
著書に、『新会社法で変わる敵対的買収』(東洋経済新報社、2005年)、『三角合併とTOBのすべて』(金融財政事情研究会、2007年)、『はじめてのグローバル金融市場論』(毎日新聞社、2009年)、『上場会社法制の国際比較』(中央経済社、2010年)、『震災で日本経済はどうなるか』(日本経済新聞出版社、2011年)、『新興国投資ガイドブック』(東洋経済新報社、2011年)他多数。