1920~1922年の諸活動
未曾有の破壊をもたらした第一次世界大戦、その結果のパリ平和会議およびヴェルサイユ条約――ケインズは、とくにドイツの賠償問題をめぐって、大ベストセラーとなった『平和の経済的帰結』と『条約の改正』の2冊を著わし、欧米の政治家、知識人、世論に自説の正しさを訴える。経済学者としてのみならず、ヨーロッパの平和の重要性を唱導した、思想家・ジャーナリストのケインズの姿と活動を記録した「文書集」。