先細りの大衆薬 ネット解禁の勝者は?

週刊東洋経済eビジネス新書no.022

週刊東洋経済編集部編
2018年5月30日 発売
定価 220円(税込)
ISBN:9784492914748 / サイズ:e新書/並/84

 安倍首相の鶴の一声で、ネット販売の原則解禁が決まった大衆薬。年初の最高裁判決以来、かつてないほど大衆薬が注目されているが、当の主役は戸惑っている、といった状況だ。市場規模は1兆円を少し上回る水準で、自動車の2%程度しかなく、長期的に縮小傾向が続く。周囲が成長戦略の目玉とはやす割に元気がないのである。
 最大の要因は健康食品(健食)やサプリメントとの競合だろう。「大衆薬は摂取しすぎると危ない。健食やサプリは大丈夫」。もちろんこれは事実と違う。健食、サプリが原因の健康被害もあるし、逆に取りすぎて平気なものは効能が怪しい。それでもこうした妄信は根強くある。
 本書では、ネット販売に揺れる大衆薬業界の動向に加え、胃腸薬や解熱剤などのカテゴリー別の状況を詳しくまとめた。

商品を購入する

概要

ネット販売解禁でにわかに脚光を浴びる大衆薬だが、健康食品やサプリメントに押されっぱなし。クスリ別最新市場動向を探る。

目次

ネット販売で注目される大衆薬の秘密

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ

情報量と分析力で定評のある総合経済誌