マンションのリアル

週刊東洋経済eビジネス新書No.346

週刊東洋経済編集部著
2020年11月17日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492921470 / サイズ:e新書/並/120

新型コロナの影響で2020年2月下旬の3連休からモデルルーム来場者が急減した。だが、建築費の上昇や立地の厳選が進み、かつ大手の寡占が高まっていることから、「値下がりは限定的だ」とデベロッパー各社は口をそろえる。
今がマンションの買い時かと聞かれれば、そうではないかもしれない。それでも、家賃がもったいない、資産を持ちたいなどの理由から今持ち家が欲しい人もいる。情報洪水の中だからこそ、質の低いマンションを掴まされないよう、買う側も目利き力を養っておきたい。そこで、マンション開発・販売のリアルを明らかにし、売り手と買い手の間に横たわる情報の非対称性を埋めるべく徹底取材した。なお、新型コロナウイルス感染症による経済や社会への影響は不確実な要素もあり、掲載の情報は取材時点であることを、おことわりしておく。

本誌は『週刊東洋経済』2020年3月14日号掲載の30ページ分を電子化したものです。

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概要

価格高騰でも品質は劣化……。そんな新築マンションが増加している。中古でも管理不全の物件が散見される。マンションの思わぬ「罠」にはまらないために、消費者は情報武装が不可欠だ。後悔しない見つけ方とは?

目次

様変わりした分譲マンション市場
減り続けるマンションの青田売り
価格高騰で面積を縮小 変わる「自宅」の役割
「マンションの達人」が伝授 見るべきポイントはここ!
市況高騰でも諦めない 価格の「歪み」はこう探す
郊外も「大手・駅近」は都心同様 商業施設に近いかが肝心
ご意見番に聞く 賢いマンションの選び方
進む管理状況の「点数化」 管理を買う時代が来る
INTERVIEW 管理はボランティアではない(岡本 潮)
新築より売れる中古 後悔しない買い方とは
中古マンション 業界DEEP事情
INTERVIEW デベロッパーに直撃
三井不動産レジデンシャル・世田谷区と足立区の坪単価が同じになった
野村不動産・じっくり売る方式へ変更 均等積立への移行は課題
住友不動産・マンションは売り急がない 竣工後こそ真価が問われる
三菱地所レジデンス・価格と品質の両立が課題 過度な経済性は追わない
急増するコンパクト住戸 その価値は本物か
パワービルダー系が挑む経済性重視のマンション
INTERVIEW 大手との「価格差」が最大の武器(片山剛志)
豪雨への対応急務だが追加コストの負担見えず
不正利用問題の発覚で住宅ローンが借りづらくなるケースも
住宅ローンの繰り上げ返済は損?

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【著】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ