変わり始めた銀行

週刊東洋経済eビジネス新書No.353

週刊東洋経済編集部編
2021年2月2日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492921548 / サイズ:e新書/並/124

「晴れになったら傘を貸し、雨が降ったら取り上げる」 業況がいいときには喜んで融資をするのに、業況が悪化した途端に融資を引き揚げようとする。そんな銀行の姿勢を揶揄した言葉だ。だが、コロナ禍で未曾有の危機に直面し、銀行は「雨の日」でも傘を貸した。官民を総動員した金融支援の中、地銀・信組・信組を中心に奔走する姿と銀行の変貌を追うとともに、ウィズコロナ、アフターコロナの銀行経営について見ていく。はたして銀行は日本経済の復活に貢献することができるのか。

本誌は『週刊東洋経済』2020年7月11日号掲載の30ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。このため、その後の経済や社会への影響は反映されていません。

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概要

「経済の血液」といわれる金融が、新型コロナによって突然滞りかけた。手遅れになれば日本経済に計り知れないダメージを与えかねない。そうした事態は避けたいと、危機感を募らせた銀行は、自ら大きく変わり始めた。

目次

〔プロローグ〕銀行の企業救済でくすぶる時限爆弾
初めて傘貸す銀行の本気
融資合戦の陰で進む「メインバンク」争奪戦
地元企業を支える地銀の覚悟
INTERVIEW 「疑似資本」のローンで復活を促す(大矢恭好)
INTERVIEW 「地域価値向上会社」を目指す(吉村 猛)
信金・信組の飽くなき挑戦
INTERVIEW 三菱UFJ銀行頭取 全国銀行協会会長・三毛兼承
 「11兆円を超える融資に着手 経費率下げ収益を確保する」
増殖する新型「ヤミ金」 偽装ファクタリング
問われるメガ銀行の手腕
進む銀行のデジタルシフト
「企業再生」成功への道筋
融資膨張の先に待つ「不良債権地獄」の恐怖
コロナで号砲 再編に走る第二地銀
SBIは地銀の救世主か
INTERVIEW 「私から大東銀に声をかけることはない」(北尾吉孝)
〔エピローグ〕銀行は本当に変われるか

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ