EV産業革命

週刊東洋経済eビジネス新書No.399

週刊東洋経済編集部編
2022年8月18日 発売
定価 550円(税込)
ISBN:9784492922002 / サイズ:e新書/並/144

自動車業界はカーボンニュートラルという難題を突きつけられている。環境規制をリードする欧州は、2035年にハイブリッド車(HV)を含むエンジン車の販売を実質的に禁止する方針を発表し、世界の自動車業界に衝撃を与えた。欧州系メーカーも相次いでEVメーカー化を宣言。メルセデス・ベンツも2030年にEV専門になるという。
トヨタ自動車を筆頭に日本勢が強いHVは「当面の現実解」としているが、「パリ協定」で掲げる2050年の温暖化ガス排出実質ゼロへ向けた見極めが大事になる。EVを基点に自動車産業のビジネスモデルがどう変わっていくのか。新しい潮流に迫った。

本誌は『週刊東洋経済』2021年10月9日号掲載の38ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。

商品を購入する

概要

欧州を震源に巻き起こるカーボンニュートラルの奔流が、トヨタ自動車を頂点とする日本の自動車産業を揺さぶる。日本にとってEVシフトは「解」なのか、だとすれば何が望まれるのか。「EV産業革命」の行方を占う。

目次

〔プロローグ〕決断迫られる日本の自動車産業
EV化に雪崩を打つ世界
INTERVIEW 「新しいエコシステムに挑み車の未来を牽引していく」(ジェームス・カフナー)
トヨタ“全方位”戦略の吉凶
COLUMN 「脱炭素メディア」と化すトヨタイムズ
運転支援が変える車の価値
INTERVIEW 「レベルの高さは追わない、ソフト更新も実施」(鯉渕 健)
「日の丸トラック連合」の危機感
背水の陣で挑むホンダ、日産
始まった部品会社の生存競争
EV化で混乱必至の中古車市場
「軽」EVシフトの暗中模索
テスラが利益を出せる仕組み
勢い増す中国製EVの野望
鴻海が狙う「水平分業」革命
日本電産が狙うEV時代のゲームチェンジャー
ファーウェイ製「車載OS」の衝撃
EVシフトの生命線 電池国策支援バトル
INTERVIEW 「安くて燃えない電池で攻める」(程 騫)
沸騰するCASEベンチャー
〔エピローグ〕自動車立国・日本生き残る3条件

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ