AI革命

人類はどこに向かうのか

岡本 比呂志編著
2025年9月3日 発売
定価 2,970円(税込)
ISBN:9784492962497 / サイズ:四六/並/448

2022年の生成AIの出現と社会への急速な浸透、2024年のノーベル物理学賞・化学賞で示された「サイエンスAI」。人類が生み出した最先端の科学技術であるAIシステムは、今や人間の個々の知能レベルを凌駕しつつある。「汎用人工知能」(AGI)についても、決してSFや夢物語の話ではなく、近い将来に出現する可能性が高いと予測する研究者が増えている。
高度なAIが科学技術や産業をはじめ、あらゆる社会生活に大きな影響を与えることを「AIデジタル社会」と呼ぶならば、そうした社会への移行はすでに始まっていると考えてもおかしくはない。正に「AI革命」の幕開けである。
本書は、歴史的、哲学的、社会的な意味からAIを捉えることに加え、実際のビジネスの現場でどのようにAIが使われているか、様々なケースで紹介する。「第1部 AIの哲学・倫理」では、AIの登場が人間のあり方にどう影響するのかを概観する。「第2部 AIとイノベーション」では、ビジネス、医療の現場でのAI活用の事例を紹介し、そのパターンを整理し、制度面の解説も行う。「第3部 AIと知識資本主義」では、人間の歴史の中にAIの登場を位置付け、資本主義が大きく変わる姿を描き、本書を締めくくる。
これから専門分野を学んでいく高校生にとっては将来の展望を描くために役立ち、ビジネスパーソンにとっては、ビジネスの課題やチャンスがどこにあるのかを探るために役立ち、研究者にとっては最新の事例を概観するために役立つ一冊である。

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概要

シンギュラリティの到達がもたらすのは、幸福か破滅か。クリエイティビティを追求し、未来を開いていくための処方箋。

目次

はじめに
 第1部 AIの哲学・倫理
第1章 AIの哲学
第2章 AI倫理、法と社会
 第2部 AIとイノベーション
第3章 ChatGPTで変わるビジネスの世界
第4章 スマート農業とAI
第5章 AIが自動車産業をどう変えるか?
第6章 AIで医療が変わる
第7章 産業経済とAI
第8章 DXとAI
第9章 人間とAIの関係が変わる
第10章 AIのガイドライン・規制・標準化
 第3部 AIと知識資本主義
第11章 AIテクノロジーと知識資本主義
第12章 AIデジタルがもたらす新しい社会
索引
執筆者紹介

著者プロフィール

岡本 比呂志  【編著】
おかもと ひろし

学校法人中央情報学園理事長 
東京大学教育学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)、同大学院後期博士課程(社会哲学専攻)。
1987年、学校法人中央情報学園創立者・理事長、中央情報専門学校・早稲田文理専門学校創立者・前校長、学園AIデジタル研究所代表、NPO法人ブロードバンドアソシエーション創立理事・顧問、元総務省参与。
著書に『自由なる精神』(近代文藝社)、監修・編集『職業とキャリア』(TCE財団)がある。