臨時増刊・別冊

鉄道サバイバル2018
2018年2月5日 発売
定価 1,222円(税込)
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第9号目となる週刊東洋経済の鉄道臨時増刊をお届けします。今回のテーマは「鉄道サバイバル」。本格的な人口減少、少子高齢化社会の到来で、この国の鉄道事業は大きなモデルチェンジを余儀なくされます。その舞台裏をのぞきます。
日本が世界に誇る新幹線。空白地域の招致合戦が本格化してきました。新幹線の未来図は……。
Part1では、海外への鉄道輸出の動向を含めて、鉄道王国ニッポンのビッグプロジェクトをリポートします。政界きっての政策通、石破茂氏の本格的な「鉄道論」も必読でしょう。
私鉄経営の最強の事業モデルは阪急電鉄創業者の小林一三氏が作りました。次の時代に向けて、その「小林一三モデル」をどう進化させることができるのか、私鉄の大きな経営課題になっています。
Part2では各私鉄の経営トップが自社の戦略を激白。沿線の街の過去と未来を見つめるのもこのパートです。
人口減少で最も打撃を受けるのが、ローカル線です。ローカル線の生き残る道を考えるのがPart3。100円の運賃を稼ぐのにコストがいくらかかるのか。全国760以上の路線の「営業係数」を全公開。各路線の真の姿を浮き彫りにします。
鉄道ファンのみならず、交通政策や企業経営に関心のある方にも必見の一冊です。

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目次

週刊東洋経済
臨時増刊
鉄道サバイバル 2018  新時代がやってくる
 

Part1 鉄道王国 世紀の挑戦
 新次元に突入する新幹線
 決め手の新型車両を断念、迷走する長崎新幹線
 バスに乗り遅れるな、わが町に新幹線を
 地方都市が命運託す新幹線駅の明暗
 リニア27年開業のハードル
 日立「欧州拡大」の次の一手
 インドネシアの鉄道:奇想天外な方法で安全運転
 激変する海外メーカー勢力図
 SPECIAL INTERVIEW|「日本海側を貫く新幹線が必要」 衆議院議員●石破 茂
 
Part2 JR・私鉄沿線 勝ち残る都市と駅
 都市鉄道の近未来
 INTERVIEW|通勤時の混雑解消の秘策 東京急行電鉄社長●野本弘文
 INTERVIEW|東京一の観光地域を作る 東武鉄道社長●根津嘉澄
 大崎が躍進、田園調布は衰退
 5年で伸びた駅はここだ! 乗降人員増減率ランキング〈首都圏版〉
 五輪後に目白押し、再開発で変わる勢力図
 急成長「激混み」新交通の苦悩
 イライラ1位は「木場→門前仲町」 首都圏私鉄路線分析
 INTERVIEW|小田急線は便利になる 小田急電鉄社長●星野晃司
 INTERVIEW|都営との統合は経営課題 東京地下鉄社長●山村明義
 あの「千里ニュータウン」が再生
 名古屋駅前が独走状態に
 地方では人口減少の影響も 乗降人員増減率ランキング〈関西・東海版〉
 人身事故、不審者が多い駅はどこだ! 危ない駅ランキング
 SPECIAL INTERVIEW|「ポスト平成の私鉄が見えた」 放送大学教授●原 武史
 
Part3 サバイバル 全国ローカル線
 人口減少社会で鉄路を守る道は
 全国の鉄道「営業係数」大公開
 SLの手入れはこんなに大変
 LRTは定着するか
 被災鉄路再建は次の段階へ
 今、読むべき「鉄道本」
 INTERVIEW|『清張鉄道1万3500キロ』筆者に聞く清張作品の魅力
 「ななつ星」は災害に負けず
 鉄道が織り成す日本の四季
 
編集後記