週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2012年8月4日号
2012年7月30日 発売
定価 723円(税込)
JAN:4910201310821

不安な時代を生き抜く「読書の技法」

長期停滞から抜け出せない日本。経済の低迷に加え、政治の混迷が深まっている。海外に目を向ければ、欧州債務危機や中国をはじめとする新興国経済の変調が伝えられる。個人レベルにおいても、人々は家族や社会の変容に戸惑い、ビジネスパーソンは雇用やキャリア形成で悩みを抱える。あらゆる事態が流動化し、先行きが見通しにくい「不安」な時代のようである。
こんなときはどうすればよいか。まずは何が起きているかを認識し、打つべき手は何かをじっくりと考えることだ。今回の読書特集は、「日本経済」「世界経済・金融」から「家族・無縁社会」、そして現代人の「死に方」まで7つの分野で専門家による読書ガイドを試みた。後半では、毎年夏の恒例である「ベスト経済書・政治書」を掲載。昨年8月以降に出版された経済書・政治書を対象に、学者やエコノミストによるアンケート結果を基にランキングした。

第2特集:
2013年卒 就活&採用
就職したい会社ランキング300

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.36

COVER STORY
不安な時代を生き抜く160冊
読書の技法


専門家が薦めるこの15冊
「不安な時代」に読むべき本

[日本経済] 再生への道を探る 中北 徹/東洋大学教授

[世界経済・金融] 資本主義の暴走と混迷 水野和夫/埼玉大学客員教授

[日本企業の競争力] 経営の原理原則と実践知 遠藤 功/早稲田大学教授

[国際政治] 国際理解の本質を求めて 細谷雄一/慶応義塾大学教授

[人事・キャリア] ポータブルスキルを磨く 野田 稔/明治大学教授

[家族・無縁社会] 非婚化と少子化の行く末 山田昌弘/中央大学教授

[死に方] 変わりゆく日本人の死生観 島田裕巳/文筆家・宗教学者

INTERVIEW│佐藤 優/作家・元外務省主任分析官
「本には読み方がある。まずは基礎体力をつけろ」


気になる経済学ガイド
(1)「脱成長論」とは何かを知る10冊
(2)1世紀前のデフレの教訓10冊

知的生産に最適! iPad活用法

知のワンダーランド トーキョー「美しい本屋」


2012年夏
経済書・政治書ベスト35

経済書ベスト20
著者インタビュー│
深尾京司/一橋大学経済研究所教授
「日本の長期低迷は貯蓄超過に原因がある」
八代尚宏/国際基督教大学客員教授

政治書ベスト15
著者インタビュー│
坂野潤治/東京大学名誉教授
「日本の左派は伝統を大事にしない」


P.74

第2特集
短期決戦の新潮流は続くのか

2013年卒 就活&採用
就職したい会社ランキング300

就活学生に人気の会社を大公開。今年は採用ルールが守られた結果、 過密日程となった就活&採用。総じて順調だったが課題も浮き彫りに。


P.18 NEWS & REPORT

(01)先行コマツ、強敵も参戦、“沸騰”無人ダンプ市場
1台数億円の鉱山用超巨大ダンプ。鉱山での人手不足などから無人化ニーズが高まっている。

(02)ついにミラーレス参入、王者キヤノンの皮算用
市場が拡大してから新製品を投入し、シェアを上げるのがキヤノン流。今回も通用するか。

(03)米国発マネロン疑惑、北陸銀行ルートの闇
英金融大手のスキャンダルで邦銀の名前が飛び出た。その背景には危機感の欠如がある。

(04)イオンに不当廉売、窮地に立つビール卸

(05)待望の新車投入で三菱が迎える正念場


P.28 MARKET & MACRO

■株式観測/内田正樹  ■為替観測/唐鎌大輔  ■市場観測/美甘哲秀  ■データウォッチ【マーケット&マクロ主要指標】  ■会社四季報【最新情報】

市場観測
美甘哲秀 /丸紅経済研究所所長
「大豆、トウモロコシの価格高騰は秋以降落ち着く」


連載

■経済を見る眼/河野龍太郎  ■日本の選択/野口悠紀雄  ■新ビジネス発想塾/妹尾堅一郎  ■世界で働くための宗教入門【最終回】/井上順孝  ■中国動態/田中信彦  ■アジア特報/『中央日報エコノミスト』(韓国)■グローバル・アイ/ハワード・デイビス  ■The Compass/藤原帰一  ■FOCUS政治/樺山 登  ■アウトルック  ■Books&Trends  ■お金には(たぶん)ならない/宇野常寛  ■Dr.シラサワの超「抗加齢学」/白澤卓二  ■長老の智慧/佐々木正(NPO法人 新共創産業技術支援機構 理事長)

※今号は「知の技法 出世の作法」を休載します。ご了承ください。

経済を見る眼
河野龍太郎/BNPパリバ証券経済調査本部長
「世界経済の停滞には人口動態が影響」

新ビジネス発想塾
妹尾堅一郎/NPO法人産学連携推進機構理事長
「情報社会が進むにつれ雷害の広がりは想定外に」

世界で働くための宗教入門【最終回】
井上順孝/国学院大学教授
「自国文化の素養が、異文化理解のカギになる」

グローバル・アイ
ハワード・デイビス/パリ政治学院教授
「欧州銀行同盟は英国のEU離脱というリスクあり」

中国動態
アディダスの工場閉鎖で広がる「漠然とした不安」
人気のスポーツブランドが中国唯一の直営工場を閉鎖。「世界の工場」の将来への不安を広げている。


コラム

■WORLDWIDE NEWS  ■ミスターWHOの少数異見  ■今週の気になる数字  ■読者の手紙、編集部から  ■東洋経済1000人意識調査  ■ゴルフざんまい 青木 功


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今後の発売スケジュール

  • 10/27(月) 週刊東洋経済 2025年11月1日号