週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2005年7月16日号
2005年7月11日 発売
定価 597円(税込)
JAN:4910201330751

特集:マネー潮流大異変

世界的な「過剰貯蓄」が続いている。これまで米国経由で循環していた資金フローに対し、米利上げや米・中の景気減速と不動産バブルなどを要因として「異変」の兆しが出てきた。膨張したヘッジファンドの変調も含め、リスクに翻弄される世界的なカネ余りの行方を追った。

【図解】グローバルインバランス(世界のおカネの回り方) 米国一国赤字の経常不均衡を検証

第2特集:東証の惑乱、大証の苦悩 取引所激震

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.30

COVER STORY
リスクに翻弄される!「世界カネ余り」
マネー潮流大異変

世界的な「過剰貯蓄」が続いている。これまで米国経由で循環していた資金フローに対し、米利上げや米・中の景気減速と不動産バブルなどを要因として「異変」の兆しが出てきた。膨張したヘッジファンドの変調も含め、リスクに翻弄される世界的なカネ余りの行方を追った。

図解

P.32 グローバルインバランス(世界のおカネの回り方)
米国一国赤字の経常不均衡を検証

P.34 大胆予想 世界のマネーはこう動く
吉川雅幸(みずほ証券シニアエコノミスト)

P.36 急拡大のヘッジファンド“バブル”崩壊の足音
粗製濫造! 100兆円突破の裏で相次ぐ店じまい

P.40 不動産バブル崩壊織り込む?中国市場
価格は年収の20倍、それでも続く資金流入

P.42 全国に広がる米国住宅ブームの深層
経済ショックなければ崩壊しても影響軽微

P.44 世界GDPの35%「シャドーエコノミー」
高税率と規制強化で増殖するヤミ経済力

P.46 新たな投資先・インド、ロシア
「昇竜」の次を狙え! 株式市場も拡大続く

P.48 よどみ始めた国内投資資金
外資脅威で「鎖国化」。経済も内需主導型へ

P.39 インタビュー
阿部修平(スパークス・アセット・マネジメント投信社長)
「健全な淘汰はよいこと。次の投資先はアジア」


P.100

第2特集
東証の惑乱、大証の苦悩
取引所激震

P.104 跋扈する“イナゴ投資家”の群れ
大証フリーズの真相

P.106 東京工業品取引所で株式が買える?!
取引所にも激変迫る投資サービス法


The Headline ニュース

P.16 阪急、南海電鉄が導入を検討 “契約制運転士”構想の死角

P.20 三洋電機が新経営計画を発表 野中流リストラに市場は失望

P.21 郵政法案が5票の僅差で衆院通過 小泉退陣と引き換えの法案成立に現実味

P.22 日米欧で異常な長期金利低下が発生 世界的な景気後退の兆しか

P.23 小倉昌男・ヤマト運輸元会長を悼む 見事な出処進退を貫く

P.18 明治安田生命で空前の保険金不払いが判明 金子社長「保身」の末路

P.24 World View インサイド・アメリカ/インサイド・アジア

P.25 「ミスターWho」の少数異見/今週の気になる数字

P.26 エコノミストに聞く
白川浩道(UBS証券 経済調査部チーフエコノミスト)


ビジネスリポート01

P.52 4店閉鎖、1000人削減の波紋
“三越な人々”のかくも長き戦略不在


ビジネスリポート02

P.56 アジアから始まる2輪車“文化革命”
タイで発進「トレンディ」作戦 ヤマハがホンダを追撃へ

論点

P.116 財政危機下の国債管理政策
「アジア債券市場」育成の好機ととらえよ
宿輪純一(UFJ銀行アジア新金融チームヘッド・エコノミスト)

この人に聞く

P.72 中央青山監査法人立て直しの行方
「カネボウにだまされた、“しょうがない”では終わらせない」
奥山章雄(中央青山監査法人理事長)

Key Person

P.62 
日産自動車・最高執行責任者(COO) 志賀俊之
日産初のCOO。だが、カルロス・ゴーンCEOがルノーのCEOを兼務することが決まって以来、新たな意志決定の仕組み作りは、周到に準備されていた。その仕組み、互いの役割、そしてコミットメントは何か。


連載

P.76 新・ゴルフざんまい
海老沢泰久 素振りで聞こえるベストショット

P.108 日本経済の明日
田中直毅 長い波動からの観測を迫られる米国経済

P.99 経済を見る眼
伊藤隆敏 組織の美しいやせ方とマイナス・シーリングの功罪

P.120 FOCUS政治
山口二郎 民主党は価値観と政策の大枠示せ

P.112 一橋ICS 経営法務講座
雇用の流動化と保護強化された企業・秘密
土肥一史(一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)

P.115 陳言の中国縦横無尽
相次ぐ中国企業による買収は「ブランド」「資源」から。地に足着かず、リスク増大

P.66 トップの履歴書
中村満義(鹿島社長)

P.115 使える!金融英語
柴田真一 (Mizuho International plc Executive Director)

P.128 『会社四季報』最新情報
東日本ハウス/くらコーポレーション/ライフォート/メガネスーパー/イハラケミカル工業/エイチ・アイ・エス

P.60 マーケティングの達人に会いたい
中島久一さん/シモンズ:マイナスイオンマットレス

P.70 ニッポンの技術再発見
住友重機械工業:早期ガン検診に貢献する「サイクロトロン」

P.122 アウトルック
中国発資源戦争に備えはあるのか

P.124 ブックレビュー
『中学生のための社会科』『市町村合併で「地名」を殺すな』『レンズに映った昭和』他

データ・その他

P.132 3カ月タイムテーブル

P.130 目で見る経済データ

P.99 告知板

P.134 データ&ランキング 大型新店の店舗面積ランキング

P.133 読者の手紙・編集部から


PR(制作:広告局企画制作部)

P.5 ビジネスアスペクト
東急不動産/新中期経営計画「Grow Value 2007」の読み方。

P.77 広告特集 大学総合ガイド2005

P.59 関西電力

P.68 NTTファシリティーズ

今後の発売スケジュール

  • 10/20(月) 週刊東洋経済 2025年10月25日号