週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2008年3月29日号
2008年3月24日 発売
定価 597円(税込)
JAN:4910201350384

特集:給料はなぜ上がらないのか

なぜ給料は上がらない?景気拡大の中で消費が低迷しているのには、構造要因があった。

スペシャルリポート:ドル独歩安の衝撃、立ちつくす日欧当局
12年ぶりに1ドル=100円を突破した為替相場。急激な円高が日本経済に影を落とす。

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

38

COVER STORY
給料はなぜ上がらない !

40 図解
賃金の減少で消費が刺激されず、経済成長につながらない

41 仮説1 グローバル化主犯説
中国、旧共産圏から労働者が参入

42 仮説2 隠れた人件費
企業の年金負担が上がる

42 仮説3 生産性の革命
ITやアウトソーシングへの移行

43 仮説4 資源高騰の罠
原油高で所得が海外に流出する

44 仮説5 中小企業“善戦説”
目いっぱい払っている中小企業

45 仮説6 非正社員急増の帰結
低賃金の非正社員が平均を下げる

48 消費不振の原因はどこに? 2002年のトヨタショックを振り返る
豪腕・奥田会長 日本の賃金を下げる

51 INTERVIEW
連合(日本労働組合総連合会)事務局長 古賀伸明
「賃上げの必要性、政府も気づき始めた」

52 国際比較から見た労働分配率の適正水準
下がりすぎの分配率、成長には賃上げが必要
日本総合研究所主席研究員/山田 久

62 米の同業者組合=ギルドの役割
クリエーターを守れ 米脚本家組合のスト

64 働き方異聞
見直される日本的経営 独身寮を復活させた三井物産の温古知新

賃金・組合 私はこう考える

46 (1)ソフトブレーン創業者/宋 文洲

56 (2)作家/安土 敏
「春闘はエネルギーの浪費、労組は合理的な議論を」

61 (3)多摩大学大学院教授/シンクタンク・ソフィアバンク代表/田坂広志

41 ■This week's data
労働者への配分は顕著な低下
─労働分配率の推移─

コラム

09 経済を見る眼
東大紛争による社会実験の結末は?/伊藤隆敏

16

ニュース最前線

(1)総裁のいない日、日銀人事めぐる国会攻防の真相

(2)内部資料が語る惨状、グッドウィルの茨道

(3)足銀受け皿に野村陣営、再上場に向けた課題

(4)いまだ見えてこないイオンのグループ戦略

(5)日産の役員人事、注目は志賀COO

(6)吉野家が牛丼を完全復活する理由

(7)三菱重工「鋼材高」吸収も、円高に不安

(8)フジテレビが持ち株会社へ移行計画

20 このひとに5つの質問
渡 文明/石油連盟会長

22 『会社四季報』【最新情報】
フィールズ、朝日工業、日立造船、乃村工藝社

24 マクロウォッチ【世界経済】
行き詰まりのドル安阻止、国際協調介入論も台頭

今週の気になる数字
2030年の後期高齢者世帯数

25 株式動向
停滞色が強まる企業業績、相場の復調には時間が必要

26 市場観測
サブプライム問題が追い風、ドル安背景に金需要膨らむ

27 今週のキーワード

28 「ミスターWHO」の少数異見
混迷した日銀トップ人事、武藤総裁でなくてよかった

Hot&Cool
PCメールが携帯でも使える! 通信ベンチャーの新サービス

30 読者の手紙、編集部から

スペシャルリポート

32
【01】 ドル独歩安の衝撃、立ちつくす日欧当局
12年ぶりに1ドル=100円を突破した為替相場。急激な円高が日本経済に影を落とす。

34
【02】 異例の証券破綻と草月グループの瓦解
株式市場の裏側で草月グループは何をしていたのか?

カンパニー&ビジネス、TOP INTERVIEW等

66 SPECIAL INTERVIEW
与謝野 馨/前官房長官
「医療や年金を守るために、負担増受け入れを」

70 カンパニー&ビジネス
NECの携帯電話に異変! ドロ沼からの脱出劇
国内市場縮小、事業撤退が続くケータイ冬の時代。
墜ちた元王者の体内に沸き上がった、ある変化。

74 TOP INTERVIEW
福地茂雄/NHK会長
「NHKにはすべてがある。問題は組織運用と教育だ」

連載等

78 中国動態 China Watch
行革で官僚組織は焼け太り、膨張続ける行政コスト

80 グローバル・アイ
国際問題を解決する技術開発とは何か

82 小説 ベイジン 二〇〇八年 真山 仁

90 集中連載 だから若者は幸せになれない 城 繁幸
出世一本やりの発想はもう古い

92 知の技法 出世の作法 佐藤 優
上司との関係をしくじらないために

94 説話ファイナンス理論
社会科学の女王か金儲けの手段か 野口悠紀雄

98 The Compass
民族主義の起源と内なる他者への固執/大澤真幸

100 FOCUS政治
メンツ優先で袋小路、日銀総裁人事の大失態/歳川隆雄

102 アウトルック
連鎖破綻の始まり、不良債権拡大へ

104 ブックレビュー
注目の1冊、今週のお薦め、短評、竹内洋の読書日記

108 ゴルフざんまい 石渡俊彦

110 データウォッチ
マーケット&マクロ主要指標 最新データ一覧

112 マネーセンター点描
サマータイム到来! 走りの季節がやってき

114 長老の智慧 辻 晴雄
「液晶のシャープ」の基礎を築いた元社長

PR (制作:広告局企画制作部)

5 ビジネスアスペクト
KDDI/通信モジュールの大きな可能性
“見えないケータイ”

57 ビジネスコア 日本貿易会

今後の発売スケジュール

  • 11/4(火) 週刊東洋経済 2025年11月8日号

訂正情報

週刊東洋経済 訂正情報

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週刊東洋経済3月29日号(2008年3月24日発売)に、以下の間違いがありました。
訂正してお詫びいたします。

ページ  
34ページ 「異例の証券破綻と草月グループの瓦解」を掲載しましたが、当該記事に掲載した「草月グループ」は「いけばな草月流」「財団法人 草月会」および「草月文化事業株式会社」と関係するものではありません。