週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2012年11月10日号
2012年11月5日 発売
定価 723円(税込)
JAN:4910201321124

再考「中国リスク」 対立長期化を覚悟せよ

日中外交の舞台裏では、驚くべき誤解が生じていた。お互いの強硬姿勢によって増幅された中国リスクが、日系企業に襲いかかる。

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.36

COVER STORY
徹底検証
「中国リスク」
対立長期化に備えよ

日中の論客に聞く、「中国リスク」の本質

INTERVIEW|
田中直毅
/国際公共政策研究センター理事長
馮 昭奎/中国社会科学院栄誉学部委員
「日本への経済制裁は中国側の打撃のほうが大きい」


[事業リスク] 不買運動、買い控え…日系企業を襲う逆風

(現地ルポ)期限は今年末 日本車大ピンチ

業界別 反日リスクのリアルな実態

INTERVIEW|
新浪剛史
/ローソン社長兼CEO
「中国の経済人たちと話し合おうと思っている」

中国で日系企業はどう報じられているか

INTERVIEW|
常 凱
/中国人民大学教授
「日中対立が続けば労使関係に必ず影響」

トップ弁護士が指南、「反日デモ以後」の中国リスク管理術

成長減速時代に突入した中国経済

INTERVIEW|
津上俊哉
/津上工作室代表
関 志雄/野村資本市場研究所シニアフェロー


[政治リスク] 妥協点見えぬ日中の関係修復は可能か

尖閣めぐる対立はあいまい決着しかない

日中相互誤解の悲劇、1935年の教訓を忘れるな

INTERVIEW|
井上寿一
/学習院大学法学部教授

(NY現地報告)中国の発信力が圧倒、届かない日本の主張

親日企業が反日の先頭に、台湾・旺旺集団の豹変


P.66

第2特集
オリエンタルランドの秘密

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが好調だ。リピーターを呼ぶイベントの作り方から、アルバイトを一流サービス係に変える人材育成まで、その秘密に迫る。

砂山起一/オリエンタルランド副社長
「来期は開業30周年となる。向こう10年は攻める時期」


P.78

第3特集
あなたは労災の実態を知っているか

労働災害は事務職であってもひとごとではない。まずは保険制度の仕組みと実態を知ることが大切だ。


P.14 核心リポート

決着つかず延長へ、ヤクルト買収攻防戦
10年以上続くダノンによるヤクルト株買い増し。現状維持契約が切れる今年、両社の攻防は激化している。


P.18 NEWS & REPORT

(01)民業圧迫もお構いなし、郵政上場計画の裏側
2015年をメドに上場を目指す日本郵政。住宅ローンなどへの参入も申請しており、民業圧迫に拍車がかかりそうだ。

(02)ウィンドウズ8登場も、日本は完全に後回し


P.22 緊迫! シャープ

アップルが生殺与奪の権握る


P.26 MARKET & MACRO

■株式観測/宮島秀直  ■為替観測/佐々木 融  ■市場観測/斎藤太郎  ■データウォッチ【マーケット&マクロ主要指標】  ■会社四季報【最新情報】


連載

■経済を見る眼/大竹文雄  ■知の技法 出世の作法/佐藤 優  ■新ビジネス発想塾/妹尾堅一郎  ■中国動態/柯 隆  ■アジア特報/『中国経済周刊』(中国)  ■グローバル・アイ/アン・マリー・スローター  ■FOCUS政治/山口二郎  ■歴史になる一歩手前/與那覇 潤■アウトルック  ■Books&Trends  ■Review  ■新刊新書サミング・アップ、今週のエンタメ など  ■Dr.シラサワの超「抗加齢学」/白澤卓二  ■新世代リーダー50人【新連載】/川村元気(映画プロデューサー)

グローバル・アイ
アン・マリー・スローター /プリンストン大学教授
「オバマは安全保障の本来の目的を忘れたようだ」

歴史になる一歩手前
與那覇 潤 /愛知県立大学准教授
「“歴史”を持たない社会は人類史上いくらでもある」

Books & Trends
三宅秀道 /東海大学専任講師
「主導権をもって生活文化の“家元”になることが大事」

新世代リーダー50人【新連載】
次代を担うと期待される、注目の若手キーパーソン50人を、毎号1人ずつ紹介する新連載がスタート。第1回は、映画プロデューサーの川村元気氏が登場。
川村元気 /映画プロデューサー
「素直に面白いと思えたものは自然と海外にもつながる」


コラム

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今後の発売スケジュール

  • 11/10(月) 週刊東洋経済 2025年11月15日号