週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2014年6月7日号
2014年6月2日 発売
定価 703円(税込)
JAN:4910201310647

あぶない 企業買収

日本企業による巨額の海外企業買収はかつてないほど増加。今や政府の成長戦略に位置づけられ、空前のM&Aブームが起きつつある。ところが過去を振り返ると、買収後にさんざんな顛末を迎える企業が実は少なくない。買収の成否を分かつものは何なのか。その真因に迫る。

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.48

COVER STORY
企業
和製M&A 失敗の研究


[図解] 増え続ける海外大型案件 繰り返される失敗

COLUMN│ 5000億円かけて第一三共は何を学んだか

 

[独自算出] 9割は失敗 M&A通信簿

 

(Part1) 漫画で見る
なぜ過ちは繰り返されるのか

M&A基本の
相乗効果(シナジー)を生む6つの買収戦略
その買収価格は割高?! 企業価値の計算方法は3とおり

日本企業の海外M&Aはほぼ必ず暴走する
三品和広/神戸大学大学院 経営学研究科教授
「買い手のメリットに目を奪われず、売り手の真意に思いを巡らせる」

その買収ちょっと待った! 5つの自問自答服部暢達

通説に踊らされていませんか? 5つのワナ松本 茂

弁護士に聞く M&A交渉はココに気をつけろ!/草野耕一、藤縄憲一

[M&A 裏面史]
(1)出口なき迷宮にはまったM&A
(2)MBOで借金背負ったアパレル大手
(3)ファンド間を漂流する異色第ニ地銀の悲運

 

(Part2) 海外大型案件で成功するには

成功例(1) [日本たばこ産業] 日本M&A史上の“突然変異”に迫る
新貝康司/日本たばこ産業副社長
「本当の成否が見えてくるのは次世代に引き継いでからでしょう」

成功例(2) [ブリヂストン] 20年以上かかったファイアストン再建
証言│当時を知る津谷正明CEO

[独自算出] 買収余力ランキング

実例が物語る 中小企業M&Aを決議

 

P.16  核心リポート

乱立するベンチャー支援 囁かれる「いつか来た道」

構造改革は終わるのか 平井ソニーの再挑戦

元売りが価格体系変更 板挟みの系列スタンド

創業者がMBOに反発 ローランドの暗夜行路

 

P.24 ニュース最前線

選挙│反EU派が各国で躍進 英国に漂う危険な香り

ネット│LINEの親玉に挑む 韓国「ダウムカカオ」

ホテル│オークラがついに決断 東京本館を建て替えへ

政変│薄まる国王の存在感 タイ情勢を覆う暗雲

医薬│期待の新薬が治験中止 大日本住友製薬の苦境 ほか

 

P.30 集中連載 第2回

社長の

後継者はどこに? ファミリービジネスの苦悶

帝王学授けた息子の急死
[サンリオ] 辻信太郎社長

世襲はあるか
[ファーストリテイリング] 柳井正会長兼社長

2度目の社長公募
[ユーシン] 田邊耕二社長

一族経営に終止符も
[タカラトミー] 富山幹太郎社長

 

P.38 巻頭特集

高まる“不要論”との戦い
榊原経団連の試練

献金再開へ前のめり 政権との“一体化”へ驀進(ばくしん)

INTERVIEW│政治献金は今も必要なのか?
牛尾治朗(ウシオ電機会長)/中村芳夫(経団連副会長・事務総長)

 

P.80 戦略ストーリーの達人たち

社内ベンチャーで上場
辻 善則(イオンファンタジー元社長)×楠木 建(一橋大学教授)

 

P.84 連載 第4回

トヨタ復活の真贋
米国市場の利益とリスク

 

P.86 カンパニー&ビジネス

バイク業界
ジリ貧の国内市場に意外な援軍

 

連載

|経済を見る眼|デフレは脱却したけれど・・・/早川英男

|この人に聞く|金丸恭文(規制改革会議委員)

|少数異見|癒やしの国で聞いた「カロウシ」

|知の技法 出世の作法|社会部的な取材でも生活面は構成される/佐藤 優

|中国動態|「迷惑施設」反対運動の過激化/陳 言

|アジア特報|地下鉄設計者が語る建設秘話/『中国経済周刊』

|グローバル・アイ|ナイジェリア少女拉致問題/トニー・ブレア ほか

|フォーカス政治|我田引水という時代病/山口二郎

|日本人の価値観|同性愛は間違っている?/鈴木賢志

|生涯現役の人生学|ネクタイが結べなくても/童門冬二

|株式観測|米国株価は高値更新/伊藤高志

|為替観測|今後はドル安持続せず/高島 修

|価格を読む|美術品オークション|資産効果で息を吹き返す

|マクロウォッチ|原発再稼働に貿易赤字の改善効果なし

|ブックス&トレンズ|『働かないオジサンの給料はなぜ高いのか』を書いた楠木新氏に聞く

|文化系サラリーマン諸君!|チームメンバーは「先着順」採用でいい!?/長谷川 裕

|ゴルフざんまい|日本ツアーは日本人が盛り上げる/青木 功

|Readers & Editors|読者の手紙、編集部から

|すごい現場、すごい場所|日清製粉グループ本社の福岡工場

 

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今後の発売スケジュール

  • 11/4(火) 週刊東洋経済 2025年11月8日号

訂正情報

週刊東洋経済 「企業買収」訂正情報

週刊東洋経済2014年6月7日号(2014年6月2日発売)に、以下の間違いがありました。
訂正してお詫びいたします。

ページ 内容
34ページ ■短期集中連載「社長の器」
「息子2人がスピード昇進 ユニクロに世襲はあるか」

:11年に三菱商事出身の長男・一海が同社に入社すると、12年にはゴールドマン・サックス出身の二男・康司も

:11年にゴールドマン・サックス出身の長男・一海が同社に入社すると、12年には三菱商事出身の二男・康治も
44ページ ■「榊原経団連の試練」
自民党に政治献金した団体のリスト

:全国信用保証協会

:全国信用金庫協会