原油安ショック
原油安が止まらない。2014年前半に1バレル=100ドルを超えていた価格はわずか半年で5割安に。米国シェール企業が破綻し、ロシア国債はジャンク債扱い。日本の商社も1000億円単位の損失を計上するなど、不吉なムードが漂い始めた。原油安をめぐる経済最前線を追った。

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。
創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。
一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。
視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。
図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。
『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。
P.58
サウジが仕掛けたチキンレース 原油価格は20ドル台突入も
今さら聞けない 原油5つの疑問
一目でわかる原油生産と紛争地図 拡散する地政学リスク
[現地ルポ 1] 米国シェール革命に大異変
肥田美佐子●ジャーナリスト
[現地ルポ 2] 原油安・制裁・通貨安 三重苦にあえぐロシア
齋藤 寛●日本貿易振興機構(ジェトロ)モスクワ事務所
甦る逆オイルショックの記憶 ハイイールド市場発危機シナリオ
原油安で [上がる株] [下がる株]
INTERVIEW│揺れる新興国投資のポイントは?
城田修司● HSBC 証券東京支店 マクロ経済戦略部長
米国で急成長 「エネルギー版 REIT」もツレ安
世界経済に忍び寄る危機の足音
原油安がもたらす「負」の波及効果
松浦 肇●産経新聞ニューヨーク駐在編集委員
元売り再編最終章 出光 昭和シェルの“次”
高まる減損リスク
石油開発会社 商社 原油安で利益吹き飛ぶ
周辺産業にも波及必至
プラント 掘削 油井管 新規受注に漂う暗雲
[石油化学] 原油安で再編機運遠のく?
P.18 核心リポート
ワンマン経営の功と罪 スカイマーク経営破綻
米国の戦略拠点を縮小 ソフトバンクの“誤算”
本場バーバリー日本上陸 高額商品に期待と不安
4年ぶり黒字喜べず 任天堂襲う負の連鎖
ヤマト、メール便廃止 規制との闘いに終止符
P.26 ニュース最前線
外食│バイト出身役員を抜擢 重責担うワタミ新社長
自動車│新型セダンの計画消失 目算狂った三菱自動車
商社│丸紅、巨額減損招いた 原油と穀物の「二重苦」
P.30 巻頭特集
人質事件が示すように、日本も無縁ではいられない。イスラムといかに向き合うか。
P.38 深層リポート
ECBの量的緩和、ギリシャ選挙での反EU勢力勝利―。大きく揺れ動く欧州経済の今後を占う。
経営危機から約2年―。業績は順調に回復していると思われたが、状況は暗転した。
P.46 シリーズ あの時
P.90 ひと烈風録
出版不況を吹き飛ばす女性社長の本の売り方
連載
|経済を見る眼|日本の開業率はなぜ低いか/太田聰一
|この人に聞く|小泉光臣 / JT社長|海外展開を加速
|少数異見|安倍首相、移民政策で金縛りに
|知の技法|イスラム国の要求と「擬似命題」の関係/佐藤 優
|中国動態|訪日ブームの次は半定住/田中信彦
|グローバルアイ|経済学者は歴史上どんな貢献をしたのか/ロバート・J・シラー
|フォーカス政治|野党は反撃体制を築けるか/塩田 潮
|株式観測|日米欧アジアのバリュー比較は日本株に軍配/濱崎 優
|為替観測|値動きは荒いが大幅なドル安円高にはならず/深谷幸司
|価格を読む|アイス| 市場拡大に水を差す原料高
|マクロウォッチ|原油価格下落で貿易赤字縮小へ
|ブックス&トレンズ|『医師の一分』を書いた里見清一氏に聞く ほか
|Readers & Editors|読者の手紙、編集部から
|生涯現役の人生学|宛名の悩み/童門冬二
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ビジネスアスペクト:さいたま市/人も企業も集まる選ばれる都市SAITAMA
立命館大学:世界を知って日本を理解する新時代に立って
週刊東洋経済2015年2月7日号(2月2日発売)に、以下の間違いがありました。
訂正してお詫びいたします。
| ページ | 内容 |
|---|---|
| 83ページ | ■「再編は待ったなし!」図表中の各社の売上高 誤:JXホールディングス1兆2412億円、出光興産5034億円、東燃ゼネラル石油3241億円、コスモ石油3537億円、昭和シェル石油2953億円 ↓ 正:JXホールディングス12兆4120億円、出光興産5兆0349億円、東燃ゼネラル石油3兆2411億円、コスモ石油3兆5377億円、昭和シェル石油2兆9538億円 |