週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2015年2月28日号
2015年2月23日 発売
定価 703円(税込)
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ピケティの格差時代 サバイバル術

経済成長しても格差は収歛するどころか拡大する――ピケティ氏は成長と格差の隠れた因果を見破った。ではどうしたら格差の渦にのみ込まれないで済むのだろうか。その術を徹底的に追う。

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.44

第1特集
格差サバイバル術

 

Q&Aで基本のキを学ぼう 成長と格差の深~い関係 飯田泰之

[Part1] 低成長低金利時代の生き方

低成長時代の運用をどうするか?
「中期は高配当、短期はトリプルメリット株」 窪田真之
「世界株ETFに超長期で投資しよう」 岡本和久
「ピケティのr>gを投資に生かそう」 山崎 元

低成長下でどう働くか?
「早く仕事を終えて家族との時間を増やす」 海老原嗣生
「今よりも死ぬほど働くしかない!」 浅川夏樹

住宅ローンは超低金利の今がお得?
「超低金利の今こそ借り換え・金利交渉を」 深田晶恵
住宅ローンの賢い [組み方]・[返し方]
「1割引だといってフェラーリを買いますか?」 中嶋よしふみ

金利はどうなる?
「超低金利が少なくとも数年は続く」 リチャード・シラ
「政府は金利上昇を認めている」 野口悠紀雄

格差拡大下で子どもをどう育てる?
「中学まで日本の義務教育。高校からは留学!」 渡邉正裕
「大学入試前まではおカネをかけない」 菅原直子

低成長下での消費
「ストーリーを作る」 山崎俊輔
匿名FPの本音トーク

 

[Part2] 低成長下で広がる格差

「1%がますます富む」米国、日本は「90%が沈む」

[日本] 「ブラック部門が急増中」 今野晴貴

[米国] 「50歳前後で職を失う中間層」

身近に潜む女性の貧困

格差縮小のカギは「善意」にある

 

[Part3] 成長は続けられるのか

(成長肯定派) 金利が正常化すれば技術革新で成長はまだまだ可能
原 丈人、ジム・ロジャーズ

(成長否定派) 成長余地はもはや残っていない。成長は必要ですらない
武田晴人、ジュリエット・B・ショア、水野和夫

資源は制約になるか
【ローマクラブ『成長の限界』執筆陣を直撃!】

デニス・メドウズ/ヨルゲン・ランダース
【日本の識者に聞く】
川島博之/柴田明夫/松井孝典

 

P.18 核心リポート

[続報] 父娘が“解任”の応酬 大塚家具、身内で泥仕合
お互いに相手の名前のない新体制案を出した会長と社長。3月の株主総会で、最後に勝つのは、父か娘か。

がん、エイズ治療薬で小野と塩野義が「開花」

JA全中の解体でも終わらない農協改革

3300億円の大ばくち キヤノンが狙う新天地

国内で勢いづくアサヒ 海外では不完全燃焼

 

P.26 ニュース最前線

工作機械│ファナックが態度急変 扇動する「物言う株主」

日用品│絶好調ユニ・チャーム 中国市場に潜む不安

物流│日本郵便が豪社を買収 6200億円の値打ち

 

P.32 巻頭特集

乱気流に散った「航空革命」の夢
スカイマーク創業者

澤田秀雄 (エイチ・アイ・エス会長) 激白

スカイマークの経営破綻後、沈黙を守ってきた澤田氏。本誌独占インタビュー。

元祖ベンチャー経営者 澤田秀雄とは

西久保氏はスカイマークに私財108億円をつぎ込んだ

スカイマーク破綻で地方空港に激震走る

 

P.38 三人三談

機械vs.人間

コンピュータは人間から仕事を奪い去っていくのか。

「人工知能の東大合格」 新井紀子

「人間の機械化どこまで」 瀬名秀明

「役者も機械でいい」 石黒 浩

 

連載

|経済を見る眼|震災4年、政府推計の拙速を憂う/齊藤 誠

|この人に聞く|森下一喜 / ガンホー・オンライン・エンターテイメント 社長|パズドラ

|少数異見|サラリーマン長寿時代 「正社員」は永遠か

|ゴルフざんまい|我があこがれのアーノルド・パーマー/青木 功

|知の技法|「イスラム国」の認識が正確な池上彰氏の指摘/佐藤 優

|中国動態|聖域の軍予算も調査 劇場化する習近平改革/富坂 聰

|グローバル・アイ|常任理事国の拒否権の制限/ギャレス・エヴァンス ほか

|フォーカス政治|「侵略」の2文字消える? 安倍・戦後70年談話/千田景明

|株式観測|荒れ相場を脱出できるか/宮島秀直

|為替観測|豪州追加利下げも豪ドルになお下落余地/門田真一郎

|価格を読む|大学授業料| 授業料は右肩上がり

|マクロウォッチ|2020年度の財政黒字化 本当に実現可能?

|ブックス&トレンズ|『本当の戦争の話をしよう』を書いた伊勢﨑賢治氏に聞く

|Readers & Editors|読者の手紙、編集部から

|生涯現役の人生学|去った職場に出入りしなくても/童門冬二

 

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今後の発売スケジュール

  • 10/27(月) 週刊東洋経済 2025年11月1日号