週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2018年6月16日号
2018年6月11日 発売
定価 703円(税込)
JAN:4910201330683
【第1特集】 製薬大再編 
7兆円という巨費を投じ、アイルランド製薬大手を買収する武田薬品工業。武田は買収によって世界の製薬業界で戦っていけるのか? そして今回の買収が、製薬会社の新たな再編につながる可能性は? グローバルな開発競争が加速する製薬業界の未来を展望する。

・苦しまぎれの巨額買収 賭けに出た武田薬品
・CFO(最高財務責任者)が頻繁に交代 武田薬品・ウェバー体制への不安
・武田の「湘南研究所」 迷走の果てに得たものは?
・メインバンク「三井住友」「みずほ」は、巨額買収では蚊帳(かや)の外
・5分で丸わかり 製薬業界・国内&グローバル勢力図
・「アステラス」と「第一三共」が統合する日
・弱小メーカーは淘汰が必然 薬価制度改革の波紋
・高収入だが不要論も MR(医薬情報担当者)はリストラに戦々恐々
・中外製薬のしたたか経営 & 小さくても世界で勝てる塩野義製薬の独自路線

【集中連載 第1回】歪んだ労使関係 JR東労組 3万人脱退の真相
JR東日本の最大労組が崩壊の危機に瀕している。日本最大の鉄道会社でいま何が起きているのか。

 

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

【第1特集】
 タケダショックが呼ぶ嵐 
製薬大再編

 Part1 苦しまぎれの巨額買収 賭けに出た武田薬品
  シャイアー買収 浮かび上がる財務リスク 7兆円買収の前途多難
  5分で丸わかり製薬業界 グローバル勢力図/国内勢力図
  またしてもCFOが交代 ウェバー体制に燻(くすぶ)る不安
  失われた自社創薬力 迷走する湘南研究所
  外銀に見せ場とられたみずほと三井住友
  相次ぐ海外M&A 失敗から学ぶ教訓

 Part2 厳しくなる収益環境 製薬会社サバイバル
  アステラス製薬と第一三共が統合する日
  値下げで淘汰は必至 薬価制度改革の波紋
  小さくても世界で勝てる塩野義製薬の強さの秘密
  ロシュを利用して急成長 中外製薬のしたたか経営
  国内後発薬メーカーの憂鬱
  高収入職種のMRはリストラに戦々恐々
  新薬開発をめぐる大バトル 小野薬品のがん治療薬/エーザイの認知症薬/大塚のセンサー内蔵薬
  治療に革命を起こせるか 期待のバイオベンチャー


【第2特集】
 阪急・阪神が仕掛ける 大阪百貨店バトルの行方
 「キタ」のまねはしない 近鉄百貨店の生き残り策


産業リポート
 ホテルや駅をデザイン 無印良品のブランド新戦略


集中連載
 第1回 JR 歪んだ労使関係 JR東労組 3万人脱退の真相
  JR東日本と革マル派 30年以上の「蜜月関係」
  ストめぐり分裂してきたJRの労組


ニュース深掘り
 グーグル拡大の立役者 アンドロイドの功罪
 自動車ディーラーで横行 保険販売のグレー行為
 トヨタ、新「系列」で挑む総力戦
 待遇格差「不合理」判決の波紋


連載
|経済を見る眼|小国ならではの企業戦略を/柳川範之
|Hot Issue|CO2増大に歯止めかけるダイベストメント/ビル・マッキベン
|トップに直撃|小野勇治●アイカ工業社長
|マネー潮流|欧州債急落の陰に米国の利上げ/森田長太郎
|少数異見|経済を忘れた道徳は寝言である
|US Affairs|トランプ派の拠点 共和党を支える名門大学/会田弘継
|中国動態|「入場料を値下げせよ」 観光地に政府要求/田中信彦
|グローバルアイ|マッタレッラ伊大統領の深謀/ジャン・ピサニフェリー ほか
|フォーカス政治|自治体の人手不足で変革求められる政策概念/牧原 出
|知の技法 出世の作法|米朝の駆け引きから21世紀の外交が見える(2)/佐藤 優
|歴史の論理|観光客の増加と京都人の中華喪失/岡本隆司
|非常時の組織論|日大問題は自らを省みる絶好の機会/伊藤祐靖
|人が集まる街 逃げる街|代官山|変化する“おしゃれタウン”/牧野知弘
|サラリーマン弾丸紀行|奴隷貿易と「からゆきさん」の島へ/橋賀秀紀
|ゴルフざんまい|ベテランのゴルフもこれまた負けず嫌い/青木 功
|ブックス&トレンズ|『クリエイティブな校長になろう』を書いた平川理恵氏に聞く
|平成経済の証言|政治に追従した経済学者 日本を疲弊させる/中谷 巌
|Readers&Editors|読者の手紙、編集部から

今後の発売スケジュール

  • 11/10(月) 週刊東洋経済 2025年11月15日号