週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2019年12月7日号
2019年12月2日 発売
定価 730円(税込)
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【第1特集】ビジネスマンのための世界史&宗教
「平和は単に戦争がないことでもなく、絶えず建設されるもの」。2019年11月に38年ぶりに訪日したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は核兵器・核戦争の廃絶を訴えながら、そう述べました。教皇はまた、「相互の違いを認め互いを保証する兄弟愛」をも訴えました。世界には自分たちとはまったく違う社会や考え方を持つ人々がいます。フェイクニュースが蔓延する現在だからこそ、自身の目で見て自分の頭で考える習慣が重要になります。
そうした想像力を高めるのに最適なのが、世界の歴史と宗教を学ぶこと。グローバル化の時代だからこそ、この教養の重要性はますます高まっています。本特集ではビジネスパーソンが押さえておくべき「世界史と宗教の基礎」についてまとめました。

【第2特集】ドラッグストア再編第2幕 マツキヨ+ココカラに続くのは…
スギHDが先手を打ったココカラファイン争奪戦は、マツモトキヨシHDの勝利で決着。1月をメドに新たなトップ企業が誕生します。数年内に3社程度への集約が見込まれる次の再編の焦点は?首位を追われるツルハHDのトップインタビューも。

【第3特集】省電力・広域通信”0G”の衝撃 IoT化の隠れた主役LPWA
低速ながら電池で数年動くほどの省電力で、基地局から10km以上もの広域通信が可能。
LPWAという通信方式は、超高速の5Gとは対極で、関係者に「0G(ゼロジー)」と呼ばれています。検針やモニタリングなど静かな普及の現場を取材しました。
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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集
ビジネスマンのための世界史&宗教

Part1 世界史はビジネスパーソンの常識
ローマ史は人類の縮図 東京大学名誉教授 本村凌二
常識破りの傑物たち 出口治明が選ぶ世界史の5人
知らないと損する 世界史の新常識・新解釈
世界史ベストブックス 12冊を超解説
「戦略と歴史には物語性が重要」 一橋大学名誉教授 野中郁次郎 
中国 大矛盾の歴史 京都府立大学文学部教授 岡本隆司
東大4年生・西岡壱誠の暗記に頼らない学習法

Part2 宗教を知ることは世界を知ること
ビジネスのリスク管理に必須 世界の宗教文化を身に付ける
宗教学者が解く宗教理解のポイント 一神教と多神教の差を知る
図解でわかる 世界3大宗教の基礎
 神の愛を説く世界最大の宗教 キリスト教
 唯一神アッラーへの信仰を説く イスラム教
 苦を脱する修行を説く 仏教
新疆ウイグル、イスラエルとパレスチナ、ミャンマー少数民族… 宗教と紛争との深い関係

第2特集
ドラッグストア再編 第2幕
「統廃合のスピードが増していく」ツルハホールディングス社長 堀川政司
コスモス薬品、サツドラ「地方の雄」が迷い込む道

第3特集
IoT化の隠れた主役 LPWA   “0G(ゼロジー)”通信の衝撃
主役は普及が進む中国市場 アリババやテンセントも0Gに力点
京セラ、ソニーに加えてあのアマゾンもついに参入
村田製作所が積極展開 LPWAモジュールの勝機

深層リポート
ぺんてる争奪戦が過熱 コクヨを激怒させた密告書
不振の子会社を“巨額買収” 三菱ケミカルHDの危機感
外しまくって巨額赤字転落 株価低迷MTGの視界不良


スペシャルリポート
脱炭素化を前進させる切り札 勃興する「再エネ」新ビジネス
欧州ベンチャーが日本の電力市場に熱視線

連載
経済を見る眼|親同居未婚者の増加と「介護の社会化」|藤森克彦
ニュースの核心|MMTとリブラの深遠なる関係|野村明弘
『会社四季報』ルーキー登場|ワシントンホテル
トップに直撃|「企業のオフィス投資が変わってきた オカムラ社長 中村雅行
フォーカス政治|歴史的業績なき在職最長 安倍首相の心境を読み解く|歳川隆雄
グローバル・アイ|トランプ政権で始まった官僚の乱/最低賃金を大胆に引き上げよ
INSIDE USA|トランプ弾劾で揺れる 二分される米世論の行方|渡部恒雄
中国動態|深刻化する中国の人権問題 「経済重視」で見過ごせるか|梶谷 懐
マネー潮流|2020年は米中10年戦争の分岐点に|高井裕之
少数異見|強まる逆風、転機迎えるユニコーン育成戦略
知の技法 出世の作法|「桜を見る会」批判より重要な政治問題がある|佐藤 優
経済学者が読み解く現代社会のリアル|保育・幼児教育の影響は? 無償化には質低下リスク|河原崎 耀
人が集まる街 逃げる街|水戸市(茨城県) 観光を楽しむ素材は豊富だが|牧野知弘
マーケティング神話の崩壊|広告費は何のためのコストか|井上大輔
必ず伝わる最強の話術|伝えるプロのテクニックとは|松本和也
クラシック音楽最新事情|身近な楽器リコーダー その真の魅力を知る|田中 泰
話題の本|「いい事悪い事、全部まとめて“しょうがねぇ”精神の自由さ」『鶴と亀 禄』著者 小林直博
「英語雑談力」入門|it's early days(初期の、黎明期の、まだ間もない)|柴田真一
経済クロスワード|世界の宗教
編集部から|
読者の手紙 次号予告|

今後の発売スケジュール

  • 11/10(月) 週刊東洋経済 2025年11月15日号
  • 11/4(火) 週刊東洋経済 2025年11月8日号

訂正情報

「週刊東洋経済2019年12月7日号」(12月2日発売)に、以下の間違いがありました。訂正してお詫び致します。
 
53ページ
 
■世界史ベストブックス 超解説
『概説 世界経済史(Ⅰ・Ⅱ)』 と『戦略の世界史(上・下)』 の2つの書籍で、見出しとポイント解説が入れ違っていました。
正しい情報は、以下の通りです。

『概説 世界経済史(Ⅰ・Ⅱ)』
見出し:貧しい国と豊かな国との違いとは
ポイント解説:経済発展には重層的に構築される一定パターンあり

『戦略の世界史(上・下)』
見出し:戦略思考のパターンと特性を解明
ポイント解説:戦略とは、情報を組み合わせ予測すること