週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2021年2月27日号
2021年2月22日 発売
定価 730円(税込)
JAN:4910201340217

【第1特集】脱・ストレス

コロナ禍でストレスフルな状況が加速しています。同僚との雑談や外食・飲み会、イベントといったストレス解消法をやりづらい今だからこそ、1人で手軽にできるストレス解消術を身に付ける必要があります。

本特集ではストレスの発生・解消に密接に関係する4大要素「脳」「睡眠」「運動」「食事」の第一人者に取材しました。各分野のエキスパートが教えるコンディショニング術でストレスフリーな状態を目指しましょう。4大要素は互いに関係していて、組み合わせることで効果が高まります。
 

【第2特集】鉄道異変


傘下にホテルや旅行業、百貨店などさまざまな事業を抱える私鉄各社。JR各社も三者三様だ。揺れる鉄道各社の「今」を追った。

担当記者より

特集「脱・ストレス」を担当した常盤有未です。「長時間のデスクワークで体がバキバキになってしまったからマッサージに行こう」とか「今週は疲れたな。週末にゆっくり寝て回復させよう」とか、ビジネスパーソンならそんな言葉を一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。でも、今回取材した専門家いわく「そういうのは精神的疲労、ストレスによるものが大きい。マッサージでは回復しません」「平日の睡眠不足は週末の寝だめでは解消しません」。日頃の仕事で知らず知らずのうちに溜まっているストレスを解消しないと、凝り固まった体はほぐれないし、疲労感だって取れないというのです。

数年前、連続休暇を利用して国内旅行に行きました。長い距離を移動し、歩き回ったりもしたのに、日頃から悩まされていた背中の張りや疲労感などの不調をまったく感じませんでした。実は、そこで初めて気づいたのです。日頃の不調は知らずに溜まっていたストレスのためではないだろうか、と。

今回の特集では、「脳」「睡眠」「運動」「食事」4分野のエキスパートに、心と体のコンディションを整えるノウハウを教えていただきました。目からウロコだったのは、この4分野は相互にかかわっていて、すべてを組み合わせるほど効果が出るということ。いま、この文章を書くにあたって、どれか1つにフォーカスして紹介しようかなとも思ったのですが、その1つを選ぶことはできませんでした。

コロナ禍の今、外出や外食も制限されて、ストレス解消の手段も限られています。そんなときだからこそ「1人でもできる」「今日からできる」という点にこだわったノウハウにこだわりました。いずれも各分野の第一人者の知見に基づく処方箋です。ぜひ雑誌をお手に取ってお試しください。

担当記者:常盤 有未(ときわ ゆうみ)
東洋経済記者。これまでに自動車タイヤ、トラック、輸入車、スポーツ・アウトドア、コンビニ、外食業界を担当。現在は『週刊東洋経済』編集部で特集の企画・編集を担当するとともに教育業界などを取材。趣味はサッカー、ラーメン研究。休日はフィットネスにいそしむ。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集
脱・ストレス
[図解]今こそ心身の整え方を学ぶときだ

「脳」を整える
グーグルだけじゃない マインドフルネスに脚光
専門医が教える 脳を癒やすマインドフルネス
一流アスリートが実践する メンタル切り替え術
本やテレビで話題 繊細気質(HSP)にどう対応?
ベストセラー作家・精神科医 樺沢紫苑が伝授 “脳力”を引き出す時間術
「15・45・90の法則」を活用/雑念排除法で集中
 [朝の時間術] 脳の黄金時間に「集中仕事」こなす
 [昼の時間術]「外出ランチ」で集中力をリセット
 [夜の時間術]リラックス時間を寝る前に確保
 [時間創出術]仕事を後回しせず 「今」にコミット
  
「睡眠」を見直す
翌日のパフォーマンスが変わる スタンフォード式快眠術
 「睡眠の質は脳のコンディションにも影響する」スタンフォード大学医学部精神科教授・睡眠生体リズム研究所所長 西野精治
[入眠編]体温の上げ下げが安眠のカギ
[覚醒編]光と2段階アラームで起床
[仮眠編]20分間の昼寝で午後も冴える
教えて西野先生!睡眠Q&A
快適な眠りが手に入る スリープテック5選

「運動」を見直す
青学駅伝チームも指導する中野ジェームズ修一トレーナー直伝! 脱疲労ストレッチ・筋トレ
血行を改善する 動的ストレッチ 
デスクワーカーこそやってほしい 静的ストレッチ 
筋トレは下半身から始めるのが効果的
1日たった4分 効率よく運動するならHIIT
自宅でも飽きない オンラインフィットネス5選

「食事」を見直す 
済生会の医師・管理栄養士が提案する 時間栄養学で不調を改善
腸内環境を改善し、心身を整えよう 
管理栄養士おすすめのメニュー おなかスッキリで健康な体を目指そう
コンビニ食の“賢い”選び方

第2特集
鉄道異変
頓挫する高速旅客船と豪華列車計画 JR九州「大胆経営」に兆す影 
巨額赤字でもむしろペースが加速 投資をやめないJR東日本
開業遅れるリニアに、コロナが追い打ち “二重苦”に悩むJR東海

ニュース最前線
トヨタ、有事でも利益2兆円 避けられぬEVの本格展開
携帯と周辺事業のカギ握る 楽天「資金確保」への万策
電通が過去最大の赤字に 脱〝広告代理店〞の高い壁


連載  
|経済を見る眼|経営の信念が問われる時代の到来|延岡健太郎
|ニュースの核心|IT革命から20年、ネット社会の現在地|野村明弘
|発見!成長企業|ケンコーマヨネーズ
|会社四季報 注目決算|今号の4社
|トップに直撃|ダイドーグループホールディングス社長 髙松富也
|フォーカス政治|破綻した官邸主導政治から転換を|牧原 出
|グローバル・アイ|アポロ計画の教訓 国家は産業革新の先導者たれ|マリアナ・マッツカート
|INSIDE USA|アマゾンに労組が誕生か 反GAFAに新たな火種|肥田美佐子
|中国動態|民間の顔認証に警戒の声強まる|田中信彦
|財新|iPhone受託工場、春節も休まず操業中国スマホ「小米」が米政府を提訴
|マネー潮流|オオカミはもう来ない?|佐々木 融
|少数異見|今だからこそ、直接民主制の導入を
|知の技法 出世の作法|日ロ関係における 水面下での外交努力|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|疾病予防や医療費削減に 「健康シグナル」は有効か|飯塚敏晃
|リーダーのためのDX超入門|片手間ではいけない「セキュリティー」の要諦|山本康正
|話題の本|『パンデミックの倫理学』著者 広瀬 巌氏に聞く  ほか
|経済クロスワード|ストレス対策
|人が集まる街 逃げる街|三重県伊勢市|牧野知弘
|編集部から|
|読者の手紙 次号予告|

今後の発売スケジュール

  • 10/27(月) 週刊東洋経済 2025年11月1日号
  • 10/20(月) 週刊東洋経済 2025年10月25日号