週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2021年12月18日号
2021年12月13日 発売
定価 730円(税込)
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【特集】株の道場 新年相場編


株式市場では、2022年の注目点は米国の利上げ、そしてインフレだとみられています。値上げを鬼門とする日本企業にとってインフレは強い逆風で、業績悪化が懸念されています。値上げを実現できる競争力がある企業かどうか、市場での選別が強まるのは必至です。

株価上昇と株主還元という2大期待に応える「二刀流」銘柄のランキングなど、『会社四季報』新春号(2022年1集)のデータをフル活用。新年相場に備えるための最強のガイドです。

担当記者より

特集「株の道場 新年相場編」を担当した福田淳です。今回の道場で指南役になっていただいたのは複眼経済塾の塾長、渡部清二さんです。『会社四季報』を発売直後に巻頭から巻末まですべて読破して有望な銘柄を探し出す方法などを、個人投資家に教えています。

塾生数人にインタビューしましたが、複眼経済塾に来るまでに、ほかの株式投資の学校で、役に立たない仕手株情報や高額な株価分析ツールを買わされ、痛い目に遭ってきた人が少なくありません。利益や損失がはっきりする株式投資では、いい教育はなされていない、というのが現状でしょう。

複眼経済塾で学んでいる人からも、塾に行っているから儲かったという声は聞こえてきませんでした。それでも学んでいるのは、「会社の見方が理解できた」「自分の本業に活かせる」「株主総会で経営者のどこを見ればよいか知ることができた」「新聞や四季報の読み方がわかった」など、株式投資を通じて社会とつながり、経済や会社の仕組みを理解するのに役立つからのようです。

株式投資は自分の生き方や考え方を反映する鏡です。今回の特集を読んで、自分なりの投資法を見つけていただければと思います。

担当記者:福田 淳(ふくだ じゅん)
『週刊東洋経済』編集部記者。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

特集
株の道場 新年相場編
[図解] 業績は今期大幅拡大、来期も続伸 2022年は株価堅調もインフレ継続に注意
[インタビュー] 強気派・慎重派に聞く
強気派「業績拡大に合わせ 株価は年末高へ」
●りそなアセットマネジメント ファンドマネージャー 戸田浩司
慎重派「インフレ収束せず 23年に本格下落も」
●ミョウジョウ・アセット・マネジメント 代表取締役 CEO&CIO 菊池 真

PART1
四季報ランキング

新年期待!好業績&高配当 二刀流銘柄で儲ける
総合ランキング 好業績&高配当24銘柄

[四季報ランキング] 
株価へのサプライズを先取り 会社計画上回る独自増額
四季報強気 99

コロナ乗り越え挽回へ 下期以降にめきめき伸長
下期加速 100
新年期待 50
久しぶり最高益 36

最高益更新で株価も最高値? 今期も来期も絶好調
連続最高益 100

連続増配と高利回りを狙う 高配当銘柄で安定収入
連続増配 41
高配当利回り 50

複眼経済塾の渡部清二塾長が指南 10倍株はこう探す
塾生に聞く 株の悩みと対処法
12月・1月のオススメ優待 株主優待を楽しむ

PART2
新年相場の注目点

注目❶ 高インフレ続けば株価の調整不可避 米利上げで株はどうなる
注目❷ 株式市場の話題を先取り 新年の10大注目テーマ
注目❸ 31年ぶりの高値水準では長期の視点が重要 月足チャートの出番が来た
         『会社四季報』「会社四季報オンライン」元編集長 山本隆行
注目❹ 来年4月の東証新市場を狙う 市場再編で動く株は?
注目❺ 成長続く米国は外せない 22年も米国株投資は有望

発掘スクープ
日銀円高恐怖症の原点 ニクソンショックと隠された失態
ジャーナリスト 西野智彦

産業リポート
沸騰する漫画アプリ市場 出版社と IT企業の思惑
「私たちの競争相手は漫画業界の外側にいる」 カカオピッコマ社長 金 在龍

ニュース最前線
ワクチン3回目の大号令 「職域接種」への拭えぬ不安
三菱ケミHDが課題にメス 石油化学と炭素を分離
住宅ローン減税は実質維持 業界を待ち受ける次の難題


連載  
|経済を見る眼|「生産的政府支出」とは何か|早川英男
|ニュースの核心|リユースを「使い捨て社会」脱却の突破口に|岡田広行
|発見!成長企業|サーキュレーション
|会社四季報 注目決算|今号の4社
|トップに直撃|セガサミーホールディングス 社長  里見治紀
|フォーカス政治|岸田氏が政権継承で見せた巧妙戦術|牧原 出
|中国動態|「不動産値下げ禁止令」の波紋|田中信彦
|財新 Opinion&News|中国政府は中小企業の「ガラスの扉」をなくせ
|グローバル・アイ|習近平の気候ハイジャック 人類の未来は中国の人質に|クリス・パッテン
|Inside USA|GAFAMが半導体で攻め 相次ぐ独自開発の狙いとは|山本康正
|FROM The New York Times|女子テニス選手に告発された 中国元副首相の「絶対的権力」
|マネー潮流|2022年は日銀のビッグサプライズか|佐々木 融
|少数異見|「おひとり様」の時代にこそ「共食」は大切だ
|知の技法 出世の作法|日本政治に大きな影響 創価学会の「正典化」終了|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|「誰が」「何を」伝えるかで自粛行動は変わるか|山田克宣
|話題の本|『魂を撮ろう ユージン・スミスと アイリーンの水俣』 著者 石井妙子氏に聞く ほか
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