週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2022年3月5日号
2022年2月28日 発売
定価 780円(税込)
JAN:4910201310326

【第1特集】デジタル仕事術

デジタルツールを使いこなしたい! いつもそう思っていながら、いざとなると躊躇してしまう。そんなビジネスパーソンは多いはずです。しかし、デジタルに対する苦手意識はちょっとした練習や工夫で克服できます。スケジュール管理、ファイル共有、文書管理、音声入力……。特集では20のデジタルツール活用術を紹介。オフィスでもリモートワークでも今日からすぐに使えるテクニックです。この特集を一読して、ぜひ試してみてください。デジタルの腕を磨けば仕事は一変します。
 

【第2特集】CSR企業ランキング2022年版


NTTが初の総合トップ。三井物産が急上昇で総合商社初の10位以内に。

担当記者より

特集「デジタル仕事術」を担当した堀川美行です。デジタルツールを活用できれば仕事の効率はぐっと上がります。特集ではスキル向上の20のテクニックを紹介。読者のみなさんが特に関心を持ちそうなのは、最近話題の「メタバース」ではないでしょうか。特集ではメタバースの一つであるバーチャルオフィスへの「潜入取材」に成功しました。

そこは転職サイト「エン転職」で知られるエン・ジャパンが導入したバーチャルオフィス。指定されたWebサイトにアクセスすると、画面に現れたのはオフィス内をイメージさせる平面的な画像でした。私はゲームソフト「ドラゴンクエスト」の初期の頃の画像を思い出しました。

フロアのあちこちに「鎌倉高校前駅」「焼肉屋」などと名付けられた正体不明の部屋がある。これがどうも会議室らしい。ドラクエの主人公を動かす気分で、案内役の人(アバター)の後を自分のアバターもあちこちついていきました。結構楽しい。偶然、ある会議室に入ってしまったら、画面は突然、Zoomなどで見るビデオ会議モードへ。そこでは若手社員が大激論中でした。入ってはいけなかったようです……。

フロアには広場やくつろげる場所もあって、社員と思われるアバターの名前を見かけます。今回は突然の訪問なので、遠慮しましたが、声をかければ、アバター同士で簡単に会話ができます。話を深めたいときは、ビデオ会議モードに切り替えることもできるし、チャットでのやりとりも可能です。

潜入取材については特集の「試しに記者がやってみた」のページに詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。ほかにもデジタルスキルを引き上げる技が満載です。

担当記者:堀川 美行(ほりかわ よしゆき)
『週刊東洋経済』副編集長。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集
スケジュール管理からメタバース活用まで デジタル仕事術
[シーン別]やりたいことインデックス
[ツール別]できることインデックス

Googleドライブ、Zoom、Teams…
超基本! 今さら聞けないデジタルツール初歩の初歩

デジタルツール活用技20
01 スケジュール 予定をデジタルで管理したい
02 クラウド化 どこでもファイルを編集したい
03 ファイル共有 ファイルを全員で共有・編集したい
04 メール① メールを自動送信したい
05 メール② 宛先だけを変えた一斉メールを送りたい
06 オンライン会議 オンライン会議で成果を出したい
07 Webセミナー Webセミナーを成功させたい
08 チャット 打ち合わせをチャットで行いたい
09 タスク管理 仕事を上手に管理したい
10 グラフ作成 経営分析に役立つグラフを作りたい
11 データ分析 膨大なデータを簡単に集計したい
12 Webアンケート 手軽にアンケートを実施したい
13 文書管理 紙の文書や表をデータ化したい
14 音声入力 アイデアをすぐ記録したい
15 検索 ニュースを逃さず集める
16 プレゼン プレゼン資料を効率的に作成したい
17 電子契約 契約書をデジタル管理したい
18 動画① YouTubeに動画投稿
19 動画② インスタライブを開く
20 仮想空間 メタバース上で仕事がしたい

[インタビュー] 作家・ジャーナリスト 佐々木俊尚
「雑務をスマホでこなすと仕事の生産性が一変する」

デジタルツールの難易度は? 試しに記者がやってみた

仮想オフィスに潜入/Webアンケートの作成に挑戦

ステップアップへの道 デジタルツールを使いこなすための10の鉄則

第2特集
信頼される会社 CSR企業ランキング 2022年版
総合ランキング300
部門別上位企業 人材活用/環境/企業統治+社会性/CSR合計/財務
金融機関 上位30社
総合ポイント上昇率 上位5社未上場企業 上位10社
専門家集団の力を活用する 社会課題の解決へNPOと連携

深層リポート
仕掛け人たちにトラブル続出 看板揺らぐ経済安保

ニュース最前線
東芝が会社分割案を見直し 終わらない大株主との対立
ANAグループで社長交代 キーマン着任で戦々恐々
スルガ銀「アパマン融資」 競売申し立てで広がる狼狽


連載
|経済を見る眼|株式市場は本当に短期志向なのか|柳川範之
|ニュースの核心|経済的成果を食い潰した金正恩総書記|福田恵介
|発見! 成長企業|JCRファーマ
|会社四季報 注目決算|今号の4社
|トップに直撃|商船三井 社長 橋本 剛
|フォーカス政治|コロナ後を見据えた内政課題とは|牧原 出
|中国動態|中国はロシアの「核心的利益」を擁護|益尾知佐子
|財新 Opinion &News|「女性の権利侵害」が絶えない中国の現実
|グローバル・アイ|人間中心のデジタル原則 欧州の基準が世界標準となる|マルグレーテ・ベステアー
|Inside USA|加速する分断とビッグテック 問われるSNSの公共性|山本康正
|FROM The New York Times|世界の貧困層を直撃する 食品価格高騰ショック
|マネー潮流|失敗し始めた社会主義国・日本|佐々木 融
|少数異見|「経済安全保障」に惑わされるな
|知の技法 出世の作法|日本のスパイ活動を報道するロシアのテレビ局の意図|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|欧米とは前提が異なる日本 低インフレ脱却の捉え方|片桐 満
|話題の本|『どうしてこうなっちゃったか』著者 藤倉大氏に聞く ほか
|シンクタンク 厳選リポート|
|PICK UP 東洋経済ONLINE|
|編集部から|
|先週号の読まれた記事 次号予告|

今後の発売スケジュール

  • 11/10(月) 週刊東洋経済 2025年11月15日号