週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2022年6月18日号
2022年6月13日 発売
定価 730円(税込)
JAN:4910201330621

【第1特集】仕込み場到来! 株の道場

株価が冴えず、企業業績も伸びがいま一つ。実はこうしたときこそ、投資家にとっては格好の仕込み場といえます。そこでは好業績銘柄の押し目をしっかりと拾うことが肝要です。本特集では近日発売の『会社四季報』夏号を先取りし、「最高益更新」「上方修正」「外国人買い」など8大ランキングを作成。先行き不透明な中でも成長する企業はどこか、注目企業を一挙公開しました。また勝ち組の個人投資家らが明かす、弱気相場に勝つための7大投資術も紹介しています。株式市場有望10大テーマの関連80社も掲載しました。
 

【第2特集】ゲーム産業 熱狂と混沌


マイクロソフトの巨額買収で注目を集めたゲーム業界。メタバースなど注目領域も絡む産業の最前線を追った。

担当記者より

特集「株の道場 仕込み場到来!」を担当した福田淳です。株特集はここ2年で7回目の担当になります。これだけやって、ようやく見えてきた株式投資の鉄則はこの3点です。

1.株価が安いときに買う
2.上がりそうな銘柄を買う
3.上がったら売る

どれも当たり前のことかもしれません。が、それぞれについて、さまざまな考え方があります。

「安い」かは、過去5年のPER(株価収益率)の下限値近くまで下げた、下値支持線の近くまで下げた、など。「上がりそう」かは、最高益を更新しそう、株主還元を強化しそう、株式市場で注目されそう、値動きがだいたいわかる自分の得意な銘柄、など。「売る」タイミングは、買値から2割上がったとき、上値抵抗線の近くまで上がったとき、移動平均線を割り込んだとき、など。

どれも正しい考え方だと思います。しかし、どれも絶対ではありません。自分なりに成功や失敗を積み重ね、自分に合う方法を身に付けていくしかなさそうです。また、人間は、「儲け」より「損」に強く反応するようです。実現損や含み損というつらい状況に直面しても、冷静に対処できる精神状態にしておくことも重要なようです。さらに、売却資金や配当収入で再び、安いときに上がりそうな銘柄を買うことも有効です。リターンを再投資して複利で稼ぐと、利回りは飛躍的に高まっていきます。

こうしたノウハウを詰め込んでいるのが「株の道場」特集です。ぜひお手に取って株式投資の醍醐味を感じていただければ幸いです。

担当記者:福田 淳(ふくだ じゅん)
『週刊東洋経済』編集部記者。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

目次

第1特集
仕込み場到来! 株の道場

パート1 相場はどうなる?
[図解]原料高など不安要素多い 増益率が鈍化 弱気相場は仕込み好機
[インタビュー]株価はどう動く? 強気派・弱気派に聞く
「外国人の買いで年末3万円超へ上昇」 ピクテ投信投資顧問 投資戦略部ストラテジスト 糸島孝俊
「金融緩和バブル崩壊 株価は半値へ暴落」 さわかみホールディングス 代表 澤上篤人
インフレ退治へ異例の引き締め 米景気の耐久力が焦点

パート2 8大ランキングで探す有望銘柄
独自取材から見えてきた強い株 最新予想で先取る強い株
四季報先取りランキング
❶最高益更新100
❷上方修正106 上方修正率50/上方修正額56
❸四季報強気51
❹5期連続増益50
❺久しぶり最高益37
❻外国人買い52
❼連続増配56
❽高配当利回50  
株式市場の人気を先取り 10大テーマの関連80社
発売直後の愛すべきイベント! 「四季報ナイト」で楽しく儲ける 藤川里絵

パート3 弱気相場に勝つ 7大投資法
【投資法1】弱気の理由が消えれば「買い」 調整局面こそ仕込み場
【投資法2】年間配当200万円超になるまで 高配当株投資で+α収入
【投資法3】先行き不安定でも選ばれる 至高の還元強化期待銘柄
【投資法4】速読とWeb活用が決め手 四季報と月次情報を武器に
【投資法5】下がり始めたら売る 損切りルールを必ず守る
【投資法6】勝ちやすいチャートを探す 「下値支持線」近くで分割買い
【投資法7】インフレ時代に必須の株式投資 家族の助言もヒントに

第2特集
アマゾン参入に大手の買収合戦 ゲーム産業 熱狂と混沌
世界最大手・テンセントの実像
『ウマ娘』大ヒットの裏で… スマホゲームが深める苦境

深層リポート
フィリピン大統領選が示した「民主主義疲れ」の正体 舛友雄大
世論調査では信頼度が最下位 「ノーベル賞」メディアの謎

ニュース最前線
東芝再建で交錯する思惑 取締役選任に内部から異論
2年ぶり再開インバウンド 超円安でも急回復に障壁
飲料業界で空前の値上げ メーカー間に漂う温度差


連載
|経済を見る眼|後手に回ったFRB、軟着陸は至難の業|早川英男
|ニュースの核心|東芝の非上場化に国が関与するべきか|山田雄大
|発見! 成長企業|イートアンドホールディングス
|会社四季報 注目決算|今号の4社
|トップに直撃|東京製鉄 社長 西本利一
|フォーカス政治|安保と改憲、付け焼き刃の路線転換|山口二郎
|中国動態|V字回復は望み薄、緩慢なU字回復へ|福本智之
|財新 Opinion&News|高級時計オークション「史上最高額」続出の背景
|グローバル・アイ|欧州中央銀行のインフレ対策 カギを握るのは「脱炭素」|イェンス・ファント・クロースター
|Inside USA|デジタル経済安全保障2.0 米国が狙う新たな多国間連携|ジェームズ・ ショフ
|FROM The New York Times|働く女性の象徴から評価転落 メタ「ナンバー2」退職の意味
|マネー潮流|テラ暴落で、暗号資産は規制強化へ|木内登英
|少数異見|本土復帰50年の沖縄に思いをはせて
|知の技法 出世の作法|ロシア討論番組で行われた米ロ間の対話と思惑(上)|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|「不確実性」上昇を捉えるバロメーターをどう作るか|中島上智
|話題の本|『核兵器禁止条約は日本を守れるか「新しい現実」への正念場』著者 佐野利男氏に聞く ほか
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