週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2024年8月3日号
2024年7月29日 発売
定価 920円(税込)
JAN:4910201310845

【第1特集】40~50代のための副業・開業のススメ

今後、企業には65歳までの雇用機会の確保が義務づけられることになりますが、セカンドキャリアの充実を望むのであればさまざまな選択肢を検討してもいいはずです。そこで、本特集では40~50代のセカンドキャリアとして注目されるスモールビジネス開業に注目。成功・失敗事例や開業に向けたノウハウをお伝えします。必要な資金は手元にある50万円で大丈夫です。まずはリスクを抑えて副業から始めながら、最適な事業を探してみましょう。
 

【第2特集】活況! PE投資の内幕


外資系ファンドが大型投資を続々発表。金融システムへの影響にも目配りが必要だ。

担当記者より

「40~50代のための副業・開業のススメ」を担当した堀川です。

40~50代のビジネスパーソンは今、自分たちのセカンドキャリアをどう考えているのでしょうか。

企業には65歳までの雇用機会の確保が義務付けられる予定です。さらにその後、「70歳定年時代」が来るのは間違いないところです。第1の選択肢としては、将来への不安が少ないことから、今現在の会社に勤め続けたいという人たちは多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。ベストセラー『ライフシフト』のリンダ・グラットンさんが指摘するように人生100年時代であるのなら、もっと真剣にセカンドキャリアの充実を考えなければいけないでしょう。

ぜひ考えてほしいのが、スモールビジネスの開業です。個人事業主でも、本格的に会社を立ち上げる形でもいいと思います。最初は副業というリスクの低い形で新しい事業に携わりながら、感触を探っていく。そして、手ごたえをつかんだ段階で開業に踏み切るという流れです。

事業計画、資金調達、集客……。開業には多くの悩みが伴うはずですが、それでも悩みをはるかに上回るような充実感を味わえるようです。数千万円の年商を目指す必要はまったくなく、収入は会社員時代を少し上回るくらいでいいのではないでしょうか。

この特集では副業から開業までの流れの中で、押さえておくべき各ポイントについて詳しく解説しました。成功者の事例や失敗を避ける方法についても紹介しています。

40~50代にとって、スモールビジネスの開業がどれくらい魅力的なセカンドキャリアになりうるのか。この特集を読めば、十分に理解してもらえるはずです。

担当記者:堀川 美行(ほりかわ よしゆき)
『週刊東洋経済』副編集長

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
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    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

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「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集
資金50万円から始めるスモールビジネス
40~50代のための副業・開業のススメ


Step1 副業から開業を見据える
[図解]低いリスクで副業から始動する 目指せ スモールビジネス開業

 コンテンツづくり 
迷ったときにすべき作業
始めたい事業を絞り込んでいく
 基本用語 
まずはこれを覚えておこう
副業・スモールビジネス成功への10のキーワード
 情報収集 
仕事のネタはあちこちに
役立つ情報のうまい探し方
継続のカギ
スモールスタートが肝心
事業継続と撤退の分かれ道とは

起業家支援プラットフォーム大手が選ぶ
スモールビジネス注目度ランキング

Step2 成功と失敗から学ぼう
強みを生かして独立 私たちはこうしてスモールビジネスで成功した
カネもキャリアもない僕がうまくいった理由

 失敗から学ぶ 
どうしたら避けられるか
失敗するスモールビジネス
 拠点づくり 
カギは「入居・退去のしやすさ」
スモールオフィスの正しい選び方
 地方再生と開業 
セカンドキャリアは地方で
スモールビジネスは街を救えるか

中川政七商店はなぜ経営者を支えるのか

Step3 始めようスモールビジネス
知らないと大失敗する重要ポイント
①事務・法律編
②お金編
スモールビジネス 立ち上げの鉄則
①ビジネスプラン編
②顧客獲得編

第2特集
活況! PE(プライベートエクイティー)投資の内幕
[インタビュー]カーライル・グループ 日本共同代表兼マネージングディレクター 富岡隆臣
 「市場改革が追い風 金融環境も視界良好」
カーライルを選んだKFC デジタル化と海外展開 外食のファンド活用策
[インタビュー]ロイヤルホールディングス代表取締役会長 菊地唯夫
 「ファンドに頼らない選択肢  『全国展開』だけが強さではない」

ニュース最前線
MUFGが役員21人を処分 「法令順守」置き去りのツケ
サンリオが上場来高値 「2代目35歳社長」の変革
「ビッグモーター」めぐる 損保と伊藤忠の隙間風


連載
|経済を見る眼|起業家の関門「ピボット」の成功術|井上達彦
|ニュースの核心|福島第一原発で相次ぐトラブルと東電の責任|岡田広行
|トップに直撃|トランコム 社長 神野裕弘
|フォーカス政治|総裁選で問われる岸田政権の総括|飯尾 潤
|マネー潮流|円安最終局面だが望む形かは不確実|木内登英
|中国動態|中国に迫る「早すぎる産業空洞化」|梶谷 懐
|財新 Opinion&News|中国自動車大手がEUの追加関税に徹底抗戦
|グローバル・アイ|北欧と米国の比較が示す「民主主義劣化の真因」|スーザン・ストークス
|FROM The New York Times|五輪の前にホームレスを一掃 仏政府の強引なバス輸送作戦
|少数異見|「親ガチャ」はまじでヤバい
|シンクタンク 厳選リポート|
|ヤバい会社烈伝|ニセ広告投資詐欺 これで100倍! くー引っかかったわ|金田信一郎
|知の技法 出世の作法|佐藤流・情報の収集と分析の手法 68|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|パリの市民参加型予算 民主主義の欠点を補うか|郡山幸雄
|話題の本|『わたしと日産 巨大自動車産業の光と影』著者 西川廣人氏に聞く ほか
|名著は知っている|『生物から見た世界』[上編]
|社会に斬り込む骨太シネマ|『うんこと死体の復権』
|編集部から|
|次号予告|

今後の発売スケジュール

  • 10/27(月) 週刊東洋経済 2025年11月1日号