特集「株の道場 勝ち抜く株」を担当した山本直樹です。『会社四季報』が発売される前に先取り情報をお届けする、3カ月に1度の定番特集となります。
目下、株式市場のみならず世界中がトランプ米大統領の言動に振り回されています。カナダ、メキシコへの“トランプ関税”を躊躇なく発動したのには正直、驚きました。さまざまな分野の識者がトランプ氏の政策や性格を分析していますが、私の頭に浮かんだのはマージャンのオープンリーチです。
卑近な例えで恐縮ですが、オープンリーチは手牌を公開して対戦相手を牽制したうえで、当たり牌はツモってくる(牌山から自力でもってくる)という、天は我に味方している的な“俺様”戦法です。
国同士の交渉事はマージャンほど単純ではありませんが、最初から手の内を公開してくれているのであれば対策が取れます。出だしからやる気満々のトランプ大統領が率いる米国を中心に、世界情勢・経済が今後どうなりそうか。勝負勘のよい企業経営者や投資家はシミュレーションをしながら、着々と準備を進めていることでしょう。
今回の特集では、来期業績予想が見どころの『会社四季報』2025年2集春号(3月19日発売予定)の先取り情報や、著名投資家の皆さんに教えてもらった株式投資のヒントを満載しました。
トランプ関税だけでなく、久しぶりの金利上昇やインフレなど、日本株を取り巻く環境は激変し始めています。株式投資にとって大きな変化は儲けのチャンス。ぜひ、有望銘柄探しにお役立てください。
担当記者:山本直樹(やまもと なおき)
『オール投資』、『会社四季報』などを経て、現在は『週刊東洋経済』編集部。

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