特集「エネルギー大混迷」の編集を担当した堀川です。
日本は深刻なエネルギー供給の課題を抱えています。本来は安定供給、適正な価格での供給、脱炭素化という、3つの大きな課題に取り組みながら、それらを着実に実現する必要があります。
しかし、ロシアによるウクライナ侵攻、アメリカでの第2次トランプ政権の誕生など、今の国際情勢はそれを許しません。トランプ政権は南米ベネズエラへの侵攻やパリ協定からの離脱の表明など、世界の「エネルギー大混迷」の原因の一つとなっています。
日本が脱炭素社会実現に向けて政策の舵を切ったのが2020年。再生エネルギーへのシフトなどでそれを実現させる構想ですが、まだまだ道半ばです。世界を見渡せば、巨大データセンターの建設が象徴するように産業の構造変化で、電力需要は増加トレンドへ転換していくと見られています。
こうしたエネルギー情勢の中で、日本は困難な課題にどう取り組み、それを乗り越えていけばよいのでしょうか。
今回の特集では冒頭に今の世界のエネルギー情勢が一目でわかるような図解を掲載しました。
化石燃料に回帰するアメリカ、クリーンエネルギーでの覇権を目指す中国、理想を掲げながらも現実の壁に直面する欧州、電力確保を最優先し、「脱炭素」減速を強いられる日本。そんな世界の構図がよくわかると思います。「今を読み解く7つのキーワード」もぜひ参考にしてください。
これらの記事で世界のエネルギー最新事情を理解していただくと、日本の課題について検証する次ページ以降の記事がより面白く読めるはずです。
天然ガスシフトに伴う大きなリスク、水素、アンモニアなど、次世代エネルギーをめぐる苦闘……。そして、課題を乗り越えた先に見えるものとは?
エネルギー問題に関する必読の情報を盛り込みましたので、ぜひ手にとってご覧ください。
担当記者:堀川 美行(ほりかわ よしゆき)
東洋経済 記者 『週刊東洋経済』副編集長

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