GPIF 世界最大の機関投資家

小幡 績著
2014年7月4日 発売
定価 1,728円(税込)
ISBN:9784492396063 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:290

危うし、年金財政。

130兆円の運用資産改革はアベノミクスの救世主にはならない。

2014年4月までGPIFの運用委員を務めていた著者が、知られざる世界最大の機関投資家の全容と、あるべきGPIF改革について説く、緊急提言の書。




安倍政権が株価引き上げのネタとしてGPIF改革を利用したかどうかは議論しません。そんなことはどうでもいいのです。大事なことは、GPIFというものの存在を、国民が突然意識したのですが、それが何かもどのようなものかもまったく知らない。そして、政権はそのGPIFを大きく変えようとしている。しかも、まさにいますぐに、です。これは危険です。私は4月22日までGPIFの運用委員というものをやっていました。運用委員を運良く退任して、ある分野の守秘義務は依然あるものの、自由に記述できる立場にある私が、いまできることは、GPIFの理解を少しでも幅広く多くの人と共有することだと思うのです。したがって、理解が浅く、誤りもあるかもしれませんが、とにもかくにも、全力でこの本を緊急出版することにしたのです。 (「まえがき」より抜粋)

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概要

130兆円もの運用資金をもつ世界最大の機関投資家の全容。アベノミクス最後の切り札と言われる改革論(日本株買増し)への批判。

目次

第1章 GPIFとは何か
第2章 年金制度とGPIF
第3章 GPIFという組織
第4章 GPIFの運用方針と目標運用利回り
第5章 年金制度と資産市場の断絶
第6章 公的年金のくびき
第7章 国債と分散投資
第8章 低金利革命
第9章 国民によるわな
第10章 GPIFは必要か?
第11章 GPIFのガバナンス改革
第12章 透明性と説明責任
第13章 GPIFの運用とガバナンス
第14章 GPIFは良い運用者か?
第15章 意外とすばらしい国債とそのリスク
第16章 あるべきポートフォリオ:日本株は買うな
第17章 リスクとは何か
第18章 GPIF改革私案

著者プロフィール

小幡  績
おばた・せき

1967年生まれ。1992年東京大学卒。大蔵省(現財務省)に入省、99年退職。2001年IMFサマーインターン。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。2003年より慶應義塾大学ビジネススクール准教授。行動派経済学者として知られ、TV出演、雑誌への寄稿多数。「GPIFの運営の在り方に関する検討会」メンバー。2014年4月までGPIFの運用委員会委員を務める。主な著書に『ネット株の心理学』(毎日コミュニケーションズ)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『リフレはヤバい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『ハイブリッド・バブル』(ダイヤモンド社)、『成長戦略のまやかし』(PHP新書)がある。