宝塚歌劇団の経営学

森下 信雄著
2021年2月19日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492503263 / サイズ:四六/上/246

まさに今、世界中が新型コロナウイルスの猛威に翻弄されている。なかなか収束の出口が見えず、五里霧中ではあるが、ただ一つ確実なことがある。それはウィズコロナの時代には、流行前と比べて我々の住む世界が一変するということだ。
本書は、戦前から様々な難局を超えて100年以上、事業を継続してきた宝塚歌劇団の実態に迫る。「知る人ぞ知る」「ニッチな」エンターテイメント事業に隠された経営の秘訣は、ウィズコロナ時代が本格的に到来しても不変の真理であり、かつ多くの企業の経営戦略にも敷衍できるものであると確信している。

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概要

元宝塚総支配人で気鋭の経営学者が、100年ずっとひとり勝ちの「宝塚歌劇団」の謎を経営学的に分析します

目次

序章 なぜ宝塚だけが生き残るのか?--エンターテイメントビジネスの特徴
第1章 宝塚歌劇団のマーケティング--「世界観」の共創こそが生き残る鍵
第2章 宝塚歌劇団のコミュニティ--熱狂的ファンを生み出し続けるサイクル
第3章 宝塚歌劇団の人材育成--ブランドマネジメントこそが人を育てる
第4章 宝塚歌劇団のチャネル戦略--なぜ地方興行でも超満員なのか
第5章 宝塚歌劇団の組織設計--小林一三の哲学が受け継がれる同族経営という強み
第6章 宝塚歌劇団の生存戦略--ウィズコロナ時代のエンタメビジネス

著者プロフィール

森下 信雄  【著】
もりした のぶお

阪南大学流通学部准教授。1963年、岡山県生まれ。86年、香川大学卒業後、阪急電鉄に入社。98年、宝塚歌劇団に出向。制作課長、星組プロデューサー、宝塚総支配人などを歴任。2011年、阪急電鉄を退職、関西大学等で講師を務める。18年、阪南大学流通学部専任講師、19年から現職。著書に『元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略』(KADOKAWA)、『タカラヅカの謎』(朝日新聞出版)がある。