週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2018年6月23日号
2018年6月18日 発売
定価 703円(税込)
JAN:4910201340682
【第1特集】 官僚の掟(おきて) 忖度エリートのカネと出世 
不人気、不遇、不祥事――。モリカケ問題をきっかけに国民の官僚に対する視線が厳しい。そもそも霞が関の官僚たちは、選ばれしエリートだったはず。霞が関で強まる閉塞感や忖度の実態とは何か。官僚の生態や行動様式、組織の論理に迫る。

・没落する忖度エリート 不人気と不遇の正体
・年収1000万円超えは40代、官僚はおいしい職業なのか
・東大生は霞が関よりコンサル、ベンチャー志向に
・霞が関をコントロールする 今井首相秘書官と内閣人事局
・元次官はこんな企業に天下っている!
・若手官僚が本音で語る カネと転職と働き方

・中央官庁の実力診断:
 財務省:落日の最強官庁 かつての栄光はどこに
 経産省:安倍政権で指令塔気取り 噴出する不要論
 厚労省:うつ退職、残業300時間 霞が関有数のブラック職場
 総務省:自治、郵政、総務の寄り合い所帯 融合は永遠に無理
 国交省:運輸×建設 バランス人事は続かない
 文科省:加計で大打撃 地味官庁がますます埋没

【集中連載 第2回】歪んだ労使関係 JR北海道 労使癒着の深い闇
業績不振のJR北海道。来年にも経営支援のために公金が投入される。だが現状の異常な労使関係を放置したままでよいのか。

 

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

【第1特集】
 
官僚の掟(おきて) 忖度エリートのカネと出世

 没落する忖度(そんたく)エリートの悲哀
 年収1000万円超えは40代から 官僚は“おいしい”職業なのか
 東大生は霞が関よりコンサル、ベンチャー志向に
 (首相官邸)霞が関を変質させた豪腕秘書官と内閣人事局 森 功●ノンフィクション作家
 INTERVIEW│江田憲司●衆議院議員、元首相秘書官(橋本内閣)
 (財務省)最強官庁の劣化 財政再建を捨てた罪と罰
 (経産省)露呈した持たざる官庁の限界
 INTERVIEW│官僚の徹底活用術 飯島 勲●元小泉首相秘書官/竹中平蔵●元金融相
 (外務省)英米研修組の優遇に変化
 外務省vs.警察庁 国家安保局長をめぐる暗闘
 (厚労省)霞が関有数のブラック職場
 (総務省)自治、郵政、総務… 実質3人の次官が仕切る
 (国交省)旧運輸と旧建設 揺らぐバランス人事
 有力企業に在籍する元事務次官たち
 (防衛省)優先される身内の論理
 (文科省)加計で揺れる“地味省”
 明らかになった官民ファンド投資の実態
 OBの提言│朝比奈一郎●青山社中筆頭代表/柴山和久●ウェルスナビCEO
 若手官僚座談会 本音で語るカネ、転職、働き方


集中連載
 第2回 JR 歪んだ労使関係 JR北海道 労使癒着の深い闇
  安全無視の企業風土


深層リポート
 社外取締役のお寒い実態 なり手不足と低い出席率


産業リポート
 元気な高齢者向けで独走 ユニ・チャームのおむつ戦略


ニュース深掘り
 北朝鮮は「普通の国」になるか?
 機関投資家が社長を更迭する日
 メルカリ上場、10倍成長の野望
 熱狂なき6度目の成長戦略
 米国産ガス、市場改革に一石
 WDと東芝はサムスンに勝てるか


連載
|経済を見る眼|今に生かすべきバブルの教訓/小峰隆夫
|Hot Issue|米中経済関係は緊張化へ/津上俊哉
|中国動態|米中2大国間のゲームに利用される北朝鮮/小原凡司
|トップに直撃|櫻野泰則●熊谷組社長
|マネー潮流|米国政府が迫る金融政策正常化/木内登英
|少数異見|日本の国柄見落とした表層的な憲法論議
|US Affairs|テスラ、相次ぐ幹部離脱 量産成功でも問題山積/瀧口範子
|グローバルアイ|トランプ氏の悪質ツイート/イアン・ブルマ ほか
|フォーカス政治|参院選2県合区解消問題/塩田 潮
|知の技法 出世の作法|AI万能論のわなにはまらない(11)/佐藤 優
|歴史の論理|ロイヤルカップルの門出と東アジアの運命/岡本隆司
|非常時の組織論|アメフト問題の危機管理とリスク管理/伊藤祐靖
|人が集まる街 逃げる街|西鎌倉“あこがれの住宅街”が迎えた転機/牧野知弘
|サラリーマン弾丸紀行|世界最強のショクドウ目当てに北陸へ/橋賀秀紀
|ブックス&トレンズ|『オリジン』を書いたダン・ブラウン氏に聞く ほか
|平成経済の証言|速すぎるグローバル化に国も企業も振り回された/中谷 巌
|Readers&Editors|読者の手紙、編集部から

今後の発売スケジュール

  • 11/10(月) 週刊東洋経済 2025年11月15日号

訂正情報

「週刊東洋経済2018年6月23日号」(2018年6月18日発売)に、以下の間違いがありました。
訂正してお詫びいたします。

●2018.7.17訂正分
61ページ ■58ページからの社外取締役をめぐる記事
 出席率の一覧表

(誤)フジインターナショナルの牧辰人社外取締役の記述
 ↓
(正)削除